観葉植物拾いました【ONEPIECE】ゾロ

絡んだ視線の意味は ページ13

「A、何突っ立ってんだ。置いてくぞ」

「…道わかる？」

「ナメんな。行き通っただろ」

「そこは曲がってないよ」

「ぐ…」




ときめきも束の間

この人相当だな？
見た目に似合わなさ過ぎて
これはギャップ萌とかそういう問題じゃない



勝手に曲がろうとするゾロの裾を引っ張る
家に着くまでに5回は繰り返した
おかげでちょっとカーディガンが伸びた気がする




「向こうでもそうだったの？」

「あ？あいつらが勝手に居なくなるんだ。俺は悪くねェっ」

「仲間の人達苦労してそう…」

「おい！哀れんだ目で見るな！」




決して認めないのがいっそ清々しい

反応が面白くて笑いながら、買ったものを片付けていく
ゾロはブツブツ何か言いながら着ていたシャツとカーディガンを脱ぎ、またベランダに出ていった





「暇があったら筋トレとかするんだ…ストイックだなぁ」




窓越しに素振りをする綺麗な逆三角の背中が見える
改めて無駄のない鍛え抜かれた体に見入ってしまっていたのを冷蔵庫のピーという音で我に返った

危ない危ない。帰り道での久しぶりのときめきに頭が青春脳になっている
何を意識してるんだろう


冷蔵庫のドアを閉めて、もう一度ゾロを見る



昨日出会ったばっかりの人なのに
きっとこの世界の人じゃないのに
いつかは帰ってしまう人なのに



出会った時から妙に心に馴染んできた彼が−−−…




そして振り向いたゾロと目が合ってその真剣な眼差しにドクンと心臓が大きく鳴った



















「道場？」

「うん。今日買い物行った通りの近くに昨日話した叔父の剣道場があるの。いつ戻れるようになるか分からないけど家に居るのも暇でしょ？だからどうかなって」

「いいな、それ！Aん家のベランダも広れェけど、さすがにいつか壊しちまいそうだと思ってたんだ」

「…何をしようとしてたの」




夕食中、ゾロの日中の事で話しをした
私も外に出なきゃ行けない日もあるし、ゾロも暇だろうし
それに勝手に外出されるともう見つけられない気がするから、それなら道場に居てくれる方が助かる
送り迎えすれば問題ないでしょう

そう言えばガキ扱いすんなと怒ったけど、まぁいいかと納得してくれた



「じゃぁ明日行こう。ちょうど私も明日用があって家空けなくちゃならないから。叔父さんには連絡しておく」

「おう。サンキューな！これで体がなまらなくてすむぜ」

「人の命だけは取らないでね…？」

「んな事するかァ！」

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