＊わたしは、わたし ページ40
まだ少し濡れている髪を自分の使っていたタオルで拭いてやる
急に抱きついてきた事に驚いたが、その熊と交互に見て笑っているAに我慢してた気持ちが溢れもっと触れたくなる。そのまま抱きかかえベッドへ連れていった
足の間に座らせ後ろから抱きしめる
いまだに抱いてる白熊を取り上げてベッドの隅へ置いた
「この2年間…何をしてた？」
「え？えーと…目が覚めたらシャンクスの船にいたからそこで療養して…鍛錬付き合ってもらったり…さすが四皇の船だよね、皆大将レベルだったよ。あと、…」
「…」
身振り手振りで説明するAに、自分で聞いておいてだが少しイライラするスモーカー。話しているのもお構い無しに首筋に口付け服の中に手を入れゆっくりラインを撫でていく
「それでシャンクスがね？…っ、剣技を…ぁ、ねぇ！聞いてる？」
「…他の男の話なんざ聞く気にならねェよ」
「んんっ…聞いたの、スモーカーさんじゃんっ…」
「そうだったか…なら2年間どうだったかなんてもういいさ。これからは俺の事だけ考えろ」
「っんん…」
耳元で囁き首筋に舌を這わす
昼間に噛んだ後をペロリと舐めるとAはピクンと反応した
その間にも体を撫でる手は止めず、片手は膨らみを掴みあげ、片手は内ももを撫でた
「っあ…スモーカーさんっ…」
「…なんだ」
「…好き、だよっ」
「っ…煽んな、バカ」
涙目の顔で振り向き言うAにそれだけで熱が上がりぞくぞくした
そのまま噛み付くようにキスをする
舌を絡ませ、歯列をなぞる
混ざり合う水音が響き渡り、目が合うと2人とも同じ瞳をしていた
Aはさっきまでの羞恥心はもう無く、ただ与えられる愛しい人からの刺激に身を任せるだけだった
そして2人は、二年間の穴を埋めるように深い深い快楽の欲に落ちていく
隙間なく抱き合い、奥深く繋がる
何度達したか分からなくなるぐらい熱におかされた
時折呼ばれる名前に、快楽でぼーっとする頭でこの前の夢を思い出した
「(わたしの名前は…イヴァンじゃない…)」
「…何考えてる、」
「…もっと、名前呼んで…？」
「っ…どうした？」
「わたしは…A、だよね？」
「…あァ……俺が愛してんのは…Aだ」
その言葉を聞いてAは安心したように微笑んでスモーカーと繋いだ手をぎゅっと握りしめる
そしてどちらからとも無く深くキスをし、また深い快楽に溺れ、熱い夜が更けていった
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年4月7日 22時
