たまり場 ページ31
G-5基地に来て数時間
ガープとの話も一旦終え、気分転換に何名か残った01部隊の海兵達に基地内を案内してもらっていた
島に着いた時から思っていたがなかなかの荒れ具合だ
海賊より海賊っぽいような荒くれ者が集まると言われるだけある
本部では聞かないぎゃあぎゃあうるさい基地内に、時々遠くに悲鳴が聞こえる
あぁどこかの海賊さんご愁傷さま…と心の中で手を合わせておいた
さすがにたしぎちゃん苦労してるんだろうな…と同情するが、さっきから案内してくれる海兵達も慣れれば可愛いもんだなと思えてきた
「ここが食堂だ！耳の遠いよぼよぼのバーさんなんだけど飯はめちゃくちゃうめェから安心しな！！」
「へー、楽しみ」
「うおっ！！女だー！！たしぎちゃん以外の女が来るなんて！！」
「うほぉ！！めっちゃ美人…ん？なんか見たことある…ってえぇぇ！？お前！イヴァンじゃ！？」
「おうおう待て待て！これには深ァ〜い訳があるんだ！！パンクハザードから連絡来てたろ！？スモやん帰ってくるまでお前らAちゃんに近づくなよ！？俺らが怒られるんだからな！！」
そ、そうなのか…と納得する他の海兵達にAはスモーカーの言う通りだなとちょっと呆れたが、その方が都合がいいので軽く挨拶しておいたら何故かかなり盛り上がった
「あはは…単純…」
「よし！次はこっちだ！」
そしてぐるっと基地を見回り、先程の基地長室へ戻った
おかえり。おかき食うか？とボリボリ食べながら言うガープに昔みたいに元帥室に入り浸っているように感じ懐かしくなり、なんだか気が抜けた
ガープはスモーカー達が帰ってくるまで居てくれるらしい
それなら安心だとソファに寝転ぶ
「そういえばここの基地長どうするの？」
「そうじゃのォ。階級でいけば次はスモーカーなんじゃが」
「スモーカーさん受けるかなぁ…自由人なのに…」
横になった事でだんだんと重くなってくる瞼
夕日も沈みかけもう外も暗くなってきている
パンクハザードの出来事が何日も前のような気がするがまだ1日も経ってない事に何だかどっと疲れが来て、ガープが何か話してるのを遠くにAは眠ってしまった
「A？なんじゃ…寝おったか」
ガープは自身のコートを脱ぎAにかけてやる
久しぶりに会ったAはまた少し大人になっていたが、変わらず孫娘のように可愛くて、必ず居場所を取り戻してやると頭を撫でた
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年4月7日 22時
