女中将奮闘記。世界に生きた証を-4-【ONEPIECE】 (ページ29)

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非道なる愚か者ページ29

-約2年前-
頂上戦争終戦後

議事の間にはセンゴク元帥、ガープ、つるのレジェンド組を筆頭に、三大将、本部中将数名、そしてスモーカーが集まっていた

「Aの件についてだが…」

そう言いセンゴクは全員に真相を伝えた

鬼神一族の血筋であるAを世界政府は生きたまま捕獲せよと、今では全世界に悪者だと知らしめるように本名を公開し、高額の懸賞金をかけてまで必死に捕らえようとしている

しかし海軍勢からすれば、ほとんどの将校クラスの海兵はAを娘、妹のように可愛がってきた
血筋と言うだけであの戦争に何も関係の無いAを捕らえ引き渡すのは身を切る思いだ

だが頂上戦争中センゴクは致し方なくAの捕獲を宣言したが、その後のスモーカーとクザンによる政府への調査の報告を受け、極秘に20年前の戦争を洗い直そうと動き出した

そして分かったのはやはり政府の隠蔽

20年前、鬼神一族の行っていた研究は、表向きは人間の進歩に役立つようにな研究を一族も率先してやっているという事だったが、裏では政府が強制的に鬼神の人体実験を行い、その鬼神の力を兵器として活かせないかと実験を繰り返していた

その首謀者は、ビーガン・ダウト
今でも世界政府の椅子にふんぞり返って座っている
昔から行動はクズ以下の男で有名で、それを聞いたガープたちはすぐ納得した

Aの父マイルズがその事実を知りこの事を公表しようとした
だがそれをビーガンが知り、話し合いで解決しようと持ちかけたビーガンは無抵抗のマイルズを撃ち、それが引き金となって戦争が勃発した
ビーガンは身の保身の為、口封じと反逆者を出さないよう血を途絶えさせようと、バスターコールをかけ世界中の鬼神の血を持つ者を抹殺した
そして政府お得意の隠蔽工作をして鬼神の存在を歴史から消し去った

だが20年後、血が絶えていない可能性がある事を知った政府が調べた結果、マイルズの妻が妊娠していたのを知った。あの戦争中にはもう産まれていたが、リストには名前は乗っていなく生きている可能性があるというのが分かったのだ

そしてたどり着いたのが、Aだ
政府がAを捕らえようと動こうとした時、
そのタイミングを見計らったようにAはファミリア島に現れその後姿を消した

これが全ての真相だった

思っていたより酷い事実に全員が黙り込んだ

「わしはAを救ってやりたいと思っとる…ほとんどが私情じゃがな。それと、弔いのためにも…」