ヒエた足音 ページ23
施設内に入ったAは、ある部屋をめざして進んでいく
途中、固まった海兵を助けるのを手伝っていると、ゾワッと体を嫌な気配を感じ取った
まだヴェルゴでも生きているのか？と周りを見渡すか、その殺気は外からの気がして慌てて出口に向かった
そして飛び出した先に見た光景は残酷なものだった
「やめてくれェ！スモやんが死んじまう！！
「っ！！スモーカーさん！？」
何名か海兵達がうずくまる中、スモーカーが血まみれで倒れている
そしてそこに立っている男にAは怒りに任せ鬼神となり飛びかかった
「ドフラミンゴっ！！」
「んん？おォAじゃねェか！フフフ！少しはツイてるようだ。お前も入れ違いになったと思っていたんだがな！」
ガキィン！とAの刀とドフラミンゴのイトイトの能力がぶつかる
「っなぜここにいる！！」
「フフフ！ロー達を追って来たがもう居なくてなァ…"こいつら"は知りすぎた。生かしちゃおけねェからなァ！ヴェルゴへの餞に丁度いいだろう？」
ドフラミンゴを遠ざけるとすぐにスモーカーに駆け寄る
まだ息はあるが重症だった
「それよりお前もなぜ海軍と居るんだァ？まさか政府に身を売るんじゃねェだろうなァ？」
「っバカ言わないで。ただ懐かしい顔に挨拶してただけよ。あんたが来なけりゃ平和に別れていたのに、台無しだわ」
このままスモーカー達と行くことがもしバレれば後が厄介になりそうだと思い咄嗟に嘘をついた
「そうか、そりゃ悪ィ事をしたな！だが死に目には会えるんだ。良かったじゃねェか！」
「ゲホッ…っ誰の死に目にだ？」
「スモーカーさん！」
「A…下がってろ」
立ち上がってAの前に立つスモーカー
満身創痍のその姿に無理だと思った時、雪の冷たい空気がもっと冷えきった
「あらら…ちょっとごめんな兄ちゃん。そこ、どいてくれるか…そいつら友達なんだよ」
「！？」
ドフラミンゴの後ろに立つのは元海軍大将、青雉
2人の威圧的な空気に誰も動けない状況で
ピクリ、と仕掛けた指に反応したクザンは一瞬でドフラミンゴを凍らせた
その場にいた全員が固唾を飲む
そしてすぐにバリンと氷が割れ、芯まで凍ってはいなかったドフラミンゴは生きていた
「ハァ…お前と戦う気は無ェ。しかしこいつらの口を塞げねェなら俺も取るべき行動を変えよう…一つ教えてくれるか？お前今…何者なんだ！？」
答えないクザンに、部下2人を連れドフラミンゴは帰って行った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 105人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Ancop | 作成日時：2023年4月7日 22時
