面倒事の中心にはいつも ページ3
ブー、ブー
施設内に響く正面玄関から客人を知らせるブザー音
その相手は先程確認済みで、その対応に出向いたのは1番効果的な地位を持った男だった
カツンカツンと廊下を歩きローはその玄関を開け、扉によりかかった
「俺の別荘に何の用だ、白猟屋」
扉の前に居たのは、海軍G-5のスモーカー中将率いる部隊の面々
ゴロツキが集まる基地として有名だが、確かに海兵たちは海賊顔負けのあくどそうな奴らばかりだ
「トラファルガー・ロー！七武海がなぜこんな所にィ！？」
「スモさん！帰ろうぜコイツとは関わりたくねェよ！七武海になる為に、海賊の"心臓100個"を本部に届けたっていう、狂気な男だ！」
「ここは政府関係者も全て"立ち入り禁止"の島だ、ロー」
「じゃあ…お前らもだな」
ローとスモーカー
以前の一件以来の再会だが、お互い引く気のない状況に、ローはどう切り抜けるか思考をめぐらせていた
---
「え…子供たちはっ」
Aはなんだか騒がしい塔内に子供達の様子を見にビスケットルームに行くが部屋はもぬけの殻。変わりにシーザーの部下たちが倒れていた
何が起こったのか意識のある兵士に聞けば、海賊と思われる奴らが子供達を連れて逃げたと
「海賊！？どうやってこんなところに…」
ここはログは指さない。ならどうやって…
「っ今は考えるのやめてとりあえず追いかけよう」
Aはかろうじて意識のあった兵士を落とし、その海賊と子供達を追って廊下に飛び出した
正面玄関へ向かって走って行くと、次は前から何やら大群が走ってくる。それは子供たちと…
「っえ！？ナ、ナミ！？海賊って麦わらの一味！？」
「っA！？どうしてここに！？」
「うォォォ！！Aちゃん！！こんな所で会えるなんてェ！♡」
「あ！！Aお姉ちゃん！！僕らこの人達と逃げるんだ！」
「へっ！？どゆこと…」」
海賊と思われる奴らとはまさかの麦わらの一味で
ナミ、サンジ、チョッパー、Aと前に出会った時はまだ仲間じゃなかったフランキーが子供達を連れて玄関から逆走してきた
それに何かみんなの様子がおかしい。中身が入れ替わってるような
「まさか、玄関でローと…」
「出会ったわよ！A、もしかしてローと関係あるの？！」
「えっ、ロボットがめっちゃ女口調…」
「私がナミよ！！もぉー！ややこしい！」
とりあえずこの状況を整理しようとAはこっちに来てと全員を連れ裏口へ向かった
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年4月7日 22時
