生き地獄 ページ11
ローが取ったスモーカーの心臓はしっかりシーザーが持っていた
くっ、とスモーカーは睨みつけるとその心臓を握りしめようとしたシーザーは、モネの声によってその手を止めた
「っ私のはだれが？」
「俺だ。ローのと一緒に持っている。お前をドレスローザに連れていくのに一番良い材料だからな」
ヴェルゴは懐からもうひとつ取りだし、それを見てAは唇をかみ締めきっと睨んだ
シーザーはモニターに映し出された映像と共に、闇のブローカー達に中継配信をしだす
そこに映るのは巨大キャンディ
そしてそれを餌に先程のスライムがそれを食べるとどんどん毒ガスとなっていき、全てを飲み込むように島中に流れだした。
その名は"シノクニ"。それに触れたシーザーの部下達がだんだん固まっていくのを見て成功だ！と大笑いするシーザー
そしてガチャンと、レバーを引いた
「この殺戮兵器"シノクニ"の前には、4億の賞金首も！海軍中将も！七武海でさえ何も出来ないと証明してくれェ！！」
大きな音を立てルフィ達が入っている檻はシノクニの広まりだす外に出ていった
「っみんなァー！！」
虚しくガタンと閉まった扉
Aはすぐに目を紅く染め鬼神に変化し鎖を引きちぎろうとするがそれはシーザーによって抑えられた
「シュロロ！そうはさせねェよ！」
「い"っ！？」
足に刺された注射器のようなものから何かが体内に入っていく
するとシュウゥと体が元の人間に戻っていく
「ぐっ…何を、したの…」
「覚醒成分入りの鎮静剤だ！！あの時鬼神の血を調べようと採血したが何も出なかったんだ。それもそのはず、変化しないと血は人間のモノなんだってなァ？後でもう一度協力してもらうぞ？シュロロ！」
「おィ、ドフィに引き渡すんだ、薬漬けにはするなよ」
「分かってる！少しだけだ」
それより！とシーザーはモニターに目を向けるとそこにはルフィたちを乗せた檻が煙に包まれていた
ヤケクソかと思っていると部下が慌てて部屋に入ってきて、全員脱出し施設内に入ったと言った
「なにィ！？どうやって脱走した！？くそォ！施設内に入ったというなら恐らくR棟66番ゲートへ向かうはず！入口のゲートを閉じてシノクニをそこに流し込め！！」
ブローカー達に力を示すため非道にもまだ逃げきっていない部下達をも巻き込んでしまえと高らかに笑った
「ゲス野郎がっ…」
朦朧とする意識の中に見えたシーザーは褒め言葉だと笑顔で振り向いた
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年4月7日 22時
