ほんとはいい人 ページ7
エース公開処刑まであと2日
Aはとある男に会いにシャボンディ諸島に来ていた
先日ルフィ達が起こした天竜人の騒動の中一緒に居たとの情報を聞いて、まだ居る可能性をかけてみたのだが何せ広いシャボンディ諸島
目撃情報も無くむやみに探しても見つかるはずが…
「ってぇ!?シロクマぁ!!」
「えっ!?クマですいません…って、あれ?君って…」
「どうしたベポ……っお前は…!」
探していたのはトラファルガー・ロー
彼ならばもしかしたらと可能性をかけていたがあっさり見つけてしまった
「かか海軍っだよね!?キャプテン!ヤバいよ!」
「いや、たしか今は指名手配されて追われる身になったはずだ」
「そうなの。だからどっちかと言うと…味方?」
「なんだァびっくりした…え、どゆこと?」
「…それで、俺に何か用か?」
「うん。この前のお返し、と言いたいんだけどそれはまた次回で。…あなたに頼みがあるの」
ローはAの深刻な表情に何かを悟り、自分達の船がある方角へ足を向け歩きながら話を聞くと言い、Aとロー達は繁華街を抜けていった
「…分かった」
「キャプテン?!」
「っありがとう。約束は守るよ」
「あァ」
ローはAの要望をのんだ。条件付きだが。
それでもAにとって正直助かったのでほっ、と小さく息を吐いた
出航まで時間があるので、準備がてらまた繁華街の方へ行こうとするとローもついて行くと後ろを歩き出した
「…お前、本当に今は追われる身になったのか」
「そうだよ…新聞見たんでしょ?」
「あァ。まさか、海軍中将が急に指名手配になるとはな」
「…だよね。少しは庇ってくれるかと思ったけど、あっさり見捨てられちゃった…とは思ってないけど。別に恨みもしてないよ」
ローには小さい背中が、余計小さくなっているように見えた
きっと飲み込まれないように強くあろうとしているのだろう。そんな風に聞こえる言葉がもっと後ろ姿を寂しくさせていた
無性に触れたくなるその姿にローは手を伸ばしかけたが、その上げた手で自分の帽子を被り直した
「そういえば!あの時スモーカーさんの事煽ったでしょ!?」
「フッ。聞いたか。あれは忠告してやったようなもんだ」
「おかげで、お…怒られたんだからね」
その時のことをなぜか急に顔を赤らめて話すA
あァ、これは。とローは感ずいてやはり強引に手に入れておくべきだったかと、少し眉間に皺を寄せた
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作者名:Ancop | 作成日時:2023年3月29日 23時