イケおじキラー ページ31
「A！どこ行ってたんだ？こっち来て呑め！」
「傷見てもらってたの。やっと包帯取れたよ！今日から飲んでいいって言われたけど、ちょっとだけね」
「お！じゃぁ宴にするか！野郎共ォ！宴だァ！」
シャンクスの一声によってワイワイと集まる仲間達
赤髪の船に乗ってから初めての宴に、シャンクスの隣に座りジョッキを持った
「よォーし！！新しい仲間に乾杯ー！！」
「え？…え？」
「「うぇーーい！！」」
「ちっがーう！！」
皆のジョッキがぶつかり合う音が響く
楽しそうに笑うシャンクス達にAも声を出して笑った
W7でルフィ達の宴に混ざった時のように、胸に暖かいのが広がるような
四皇と呼ばれる男なのにそうは見えなくて
こんな海賊ばっかりならいいのにと、みんなを見渡してクスッと笑った
軽く酔いも回ってきた頃、シャンクスにどんどん酒を進められるので逃げるように席を立つ。後ろでAー！と叫んでいるが無視して移動するとグイッと腕を引かれた
「わっ。ホンゴウさん」
「腹はどうだ？痛くねェか？」
「うん、大丈夫だよ。解禁したけど今日は程々にしたいのにシャンクスが飲ましてくるから逃げてきた」
「ハハッ。お頭は呑んだ方が治るって言うからな！付き合ってたらキリねェぜ」
「だよね。ここに避難しとくね」
ホンゴウともう一度乾杯してジョッキに口をつけ飲み干す
主治医が居るしもう少しいいかなとおかわりをした
「腹の傷、跡残っちまったなァ」
「ん？あー、そうだね…しょうがないけど」
じっとお腹の傷を見るホンゴウ
状態を見ているだけなんだろうが、なんだか少し恥ずかしくなりバッと目を隠すとその手を取られ、近距離で目が合った
「はァ…一気に色気出しちまってよォ。お頭がハマるのも分かるわ」
「っはい！？」
「もうガキだと思ってねェのはお頭だけじゃないっつー事よ」
「んんっ…！」
ホンゴウは耳元でそう言うと、ツツ…とお腹の傷をなぞりそのまま頭をポンポンと撫で、グビっと一気に酒をあおった
「か、からかってるでしょ！」
「さァな？」
ニッと笑うホンゴウにAは顔を真っ赤にさせ、ここは危険だ！と次こそ水を取りに席を離れた
「これは危ない。今までのオジさん達とは違うわ…」
「ならもっと教えてやろうか？」
「ベンさん！？」
ベックマンに腰を抱かれ密着する
1番安全そうだと思ってた人から、1番危険な香りがした気がしてAは全力で部屋まで逃げていった
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年3月29日 23時
