勇気に救われた命たち ページ21
止まらない異常な追撃に、この戦争の意味を問うた時地響きがなり島を大津波が襲う
黒ひげの力で海ごと傾くマリンフォード
その衝撃に満身創痍のAは足元をすくわれ飛ばされてしまい地面に叩きつけられる
「ぅぐ…！」
「んん？ゼハハ！こりゃァ鬼神じゃねェかァ！会いたかったぜェ！お前も俺の糧となれ！！」
「っA！！」
センゴクと戦う黒ひげの前に落ちたAに、黒ひげは手を伸ばした
「…っ黒ひげ…お前が…」
黒ひげと直面し、全ての感情が爆発する
救えなかったエース
海軍の正義への疑問
目的の分からない戦場
各所で爆音やうめき声が響く
その風景が20年前のファミリアの惨劇と重なり、
全てのリミッターが外れAは真の鬼神となり正気を失いながら黒ひげに襲いかかった
「っまさか暴走かっ！？」
「うっ…っぐあ"ぁぁぁぁ！！！」
「ゼハハハハ！！」
だがその時一人の海兵が赤犬の前に飛び出し叫び出した
「そこまでだァ！！
もうこれ以上戦うのやめましょうよォ！！命がも"ったいだい！！！」
コビーの声に戦場が一瞬止まる
そしてその数秒が、この世界の運命大きく変えた
コビーへの赤犬の拳を受け止める、赤髪の男
「よくやった、若い海兵…
この戦争を、終わらせに来た！！」
"四皇"赤髪のシャンクス率いる赤髪海賊団が戦場に現れ、戦場が止まった
鬼神で暴走しかけ黒ひげに襲いかかっていたAは、コビーの声に反応したのか姿も戻り、その場に倒れ込んだ
シャンクスの登場によって、ルフィの乗る潜水艦は海中へと逃げたが青雉と黄猿の追撃が襲い、逃げきれたかは分からない
だが戦場はシャンクス達と敵対する事はできず、黒ひげも戦意を抑え、その場を後にした
「全員、この場は俺の顔を立てて貰おう」
シャンクスの言葉に、全員が攻撃の手を下ろした
白ひげとエースの弔いを請け負うというシャンクスの言葉に軍兵ははむかうが、それを元帥が止め任せると言った
そしてもう一つ条件を追加する
「鬼神の子も俺達が預かる。政府にも手は出させん」
「…分かった。責任は全て私が取る」
「すまん」
「戦争は終わりだァ！！」
センゴクは終戦を告げ、この大戦争は幕を閉じた
「赤髪がAを引き取るのは…」
「
赤髪に抱えられるAを離れた所で見つめるスモーカーはもどかしさに拳を握りしめていた
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年3月29日 23時
