いつかにおあずけ ページ13
ルフィとスモーカーの対決は、やはり自然系のスモーカーの方が有利
十手に抑え込まれてしまったルフィは身動きが取れなくなった
そこに現れたのは、ボア・ハンコックで、九蛇の覇気でスモーカーを圧倒しその十手は折れてしまっていた
「わらわは何をしようとも許される」
「
ルフィを逃がしたハンコックはもうスモーカーに目をくれずその場を離れていった
折れた十手を見つめ、周りを見渡すと近くでたしぎが戦っている。そしてその相手は
「ったしぎちゃん！」
「Aっ！ごめんなさい、私はっ！！」
「それがあなたの正義でしょ？間違ってないよ」
力の差は明らかだが、お互いのやりずらさにAは痺れを切らし、次に来た攻撃にカウンターで懐に入った
「ぁ！？」
「ごめんっ」
峰打ちでお腹に入れるとたしぎは膝を着いた
そしてその横を通り過ぎようとした時、気づいた時には体の周りにもくもくと煙が纏わり、これは、と直ぐに刀で振り払い距離を取った
「すいませんっスモーカーさん…」
「お前は少し下がってろ」
たしぎはその場を離れ後ろに下がり、実体化したスモーカーはAと向き合った
「…ごめんね」
「どっちに謝ってんだ」
「…どっちも、かな」
「俺にはなんだ？勝手にいなくなったことか？それとも…」
責めたい訳じゃないのに聞きたいことが次々と出てくる
言いたいことはちゃんとあるのに
「はァ。…アラバスタで出てこなかったのはそういう事だったのか」
「え、あぁ…だって、言ったら怒るでしょスモーカーさん」
「当たり前だ」
冗談交じりの会話に2人は少し困ったように笑いあう
もっと話してたい、触れたい、そんな気持ちを押し殺してAは刀を構えた
「…気持ちに嘘は無いよ。今までもこれからも…！」
「っ何言ってやがる。俺も諦めるつもりはねェんだ…！」
スモーカーの折れた十手とAの刀がぶつかり合う
お互い決める気のない戦いは、スモーカーの言葉で終わった
「政府にァやらねェ。だから生きてろ、俺が迎えに行くからよ」
そう耳元でささやかれたあと、スモーカーはAを通り過ぎ違う海賊たちに向かっていった
自分の正義を貫いたのか、私情なのか…答えは分からないが、その言葉をかみ締めてAはまたエースへと向かっていった
「スモーカー…俺はお前を責めねェよ」
上からその行動を見ていたクザンは小さく呟いた
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年3月29日 23時
