＊深い愛を ページ45
＊ピンク表現入ります。苦手な方はご注意下さい
「俺が力入んねェのをいいことに…」
「んふふ。初めて優位に立った気がする」
「覚えとけよ」
「やだ」
Aはニッと笑ってもう一度口付ける
するとスモーカーに腰を引かれ跨ぐように座らせられた
タオルを巻いているので良かったが、以前より恥ずかしい状況に顔が熱くなる
「は、恥ずかしいんですがっ」
「お前が誘ったんだろ」
「だって…んぅっ」
お返しだと言わんばかりに噛み付くように口付ける
何度も角度を変え吸い付いたり離れたり
絡む舌の音なのか、お湯の動く音なのかわからない水音が響く
「っはぁ…も、全然力抜けてないじゃんっ」
「もう少し浸かるとやべェがな」
「ぁ…んんっ…」
ゆるりと腰を撫でながらまた首筋から鎖骨と小さく跡をつけていく
かろうじてかかっていたタオルを口で下ろし、露わになった膨らみにもいくつも紅を咲かしていった
くすぐったく核には触れないもどかしい刺激にスモーカーを見るとお腹に口付け下から見上げる目と視線が絡む
その目は欲に満ちた目をしていて、ぞくぞくと身体がうずいた
だがそれは、スモーカーにも同じくそう見えていた
「っんな目すんじゃねェ。止まれなくなるだろ」
「…いいよっ」
「っ…」
ぎゅっと頭を抱きかかえその白銀色の髪に顔を埋める
「欲しいよっ…スモーカーさんが」
「…バカ」
どちらからとも無く深くキスをする
そのまま、スモーカーはAを抱えて風呂から上がり
部屋に入るとベッドに降ろした
「ぁ…っスモーカー、さんっ」
「A」
ギラギラした瞳から目が離せない
ギシッとベットが軋み、ゆっくりと覆い被さるスモーカーに両手を伸ばし精一杯に好きだと伝えた
「っあァ、俺もだ…離さねェよ。だからお前も離れんじゃねェ」
「っ…」
離れないよの言葉も、うんと頷くことも出来なかったが
離れたくないの意味も込めて首に腕を回ししがみついた
月明かりだけ差し込む部屋に、深く交わる2人の吐息が響く
お互いの名を呼び、絡み合い、心満たされるまで
その夜、深く激しく求めあった
最後に達したAの瞳から流れた涙の意味は、
スモーカーには分からない
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年3月16日 15時
