炎の侵入者 ページ19
「1人でこの船動かせるの？」
まさに出航しようとした海賊に後ろから声をかけたのはAで、その隣には人質だった女海兵。足元に転がるのは手下達
「？！なっ！いつの間に？！」
「そんなしょうもない能力の使い方じゃ実がもったいない。死 んで解放してあげたら？」
「ぎゃあぁああ！」
一瞬で倒れた海賊
人質だった女海兵もあんぐりと口を開けて呆然としていた
「さっ、かえるよー」
下にいる海兵達に声をかけ全員乗り込む
海賊を拘束し牢にぶち込み出航した
「一瞬だった…」
「これが海軍中将の強さなんだ…」
「こんなもんじゃねェぞォ」
女海兵達は圧倒されたのか少しの間ぼーっとしていた
「…ごめんね、怖い思いさせて」
「いっいえ！怖かったですけど、A中将が居たので、不思議と大丈夫でしたっ」
「あはは…そっか。さて、帰ろうか！」
「「「はい！！」」」
「あ、そういえばこの近くの島の牧場でアイスが凄いおいしいんだって！食べに行かないー？」
「…帰りますよ！！」
「ちぇー」
G-2基地へ帰還するため船は出港した
-----
G-2基地
「お疲れ様でした！」
「コイツらお願いします」
「はっ！」
基地に着き先程の海賊を引渡し、中へ入る
一緒だった彼女たちとコーミル中将の所へ向かった
「失礼しますー」
「おォ、A君！早いお帰りだな！」
「あんな海賊にあの懸賞金はおかしいですよー。」
「ほっほっ。そうだったか。まぁいっぷくどうぞ」
「「…ニガーーっ」」
ここの基地の珈琲は苦くて有名だ
その後は彼女たちの報告も済ませ、早く帰ってきたので基地内で食事を済ませようと食堂に向かった
食べ放題の食堂はみんなてんこ盛りによそっていて、どのテーブルもいっぱいだった
自分の分を取り席に着き食べ出して、ふと隣に座る海兵を見ると目が合った
「「…ブーーーッ！！！」」
「Aっ！！」
「エー…はぁ？！ちょ、は？！こ、こっち来て！」
男の腕を掴み人気のない所へ連れ出した
「エース？！なんで、何してんの？！」
「お前ここの所属だったのか！」
「違うけどたまたま今日来たの…って私はどうでも良くて！なんで海兵の格好してこんなとこに、？」
「あー、命の恩人にある頼まれ事をされたもんだからここに。いやァまさかAに会うとわな！」
こんな海軍基地に海賊1人が乗り込むなんて。やっぱりエースは規格外だと頭を抱えたAだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Ancop | 作成日時：2023年3月16日 15時
