働きなさいな ページ18
グランドライン とある海域
ここは灼熱の島
「あ"づぅー…よくこんな島にいられるわ」
センゴクに呼ばれ伝えられたのは、灼熱の島にいる懸賞金２千５百万の海賊を、G-2基地の新人女海兵達を率いて討伐せよという任務だった。いわゆる研修のような物だ。
「(完全にこの前の罰だろうなぁ)」
「A中将！よろしくお願いします！」
「「よろしくお願いします！」」
「よろしくね」
新人女海兵は3人
後はAの直属の部下の少尉と軍曹、一等兵達数名での任務だった
さっさと終わらそうと島に到着すると迅速に指示をとばし、Aは3人を連れて島を歩いた
海から見えていた村は廃村のようで海賊にとっては隠れ放題だ
気配をさぐりながら村の入口に立ち、陣形通りに村に進む
そしてものの10分程度で海賊たちの制圧が終了した
「わぁ！さすがA中将ですね！！完全に作戦通りでしたね！」
「やっぱ憧れるー！」
「かっこいい〜！」
G-2支部で合流した時からずっと褒め称えてくれる彼女達
女海兵から絶大の支持を持たれているらしく、もちろん男の海兵達の噂にもなっているので、今回の任務に同行できて本当に嬉しいんだと熱弁されていた
そこまで褒められれば悪い気はしないのだが、この任務の簡単さが引っかかっていた
「…こいつが2千5百万…本当に？」
「A中将？どうされたんですか？」
「全員手錠し終わりました！船へ連行します！」
「あっ！ちょっと待っ…
「きゃああ！！」
何かおかしいと気づいた時にはもう、女海兵の1人が人質に取られていた
「ギャハハ！ひっかかったな！」
「やっぱり本物は別にいたか」
「そうだ俺はユラユラの実の陽炎人間！蜃気楼を使って顔を変えるなんて簡単さ！！さあ、大人しくそいつらを全員解放して船をよこせ！！」
悪魔の実の能力者だったその海賊は女海兵にナイフを突きつけながら船の方へと下がっていく
仕方無しに仲間たちを解放すれば、海賊は能力を使い姿を陽炎に隠した
「たっ助けないと！早く！」
「そうですよ！船まで取られちゃう！」
「どうされますか？Aさん」
「暑っついし、さっさと終わらせよう」
Aはそう言うと、その場からふっと消えた
「「？！」
「まァ見てな」
船に乗り込んだ海賊たちは人質をマストに括りつけゲラゲラと笑いながら出港の準備を進める
「よし！！出港するぞ！！ざまァ見ろ海軍！！」
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年3月16日 15時
