リトル、Ｌ ページ12
「んん？だれだ、おめェ」
「これがガープの…孫？」
ルフィとの初めての出会いは10年前
-フーシャ村-
「あら！Aちゃんいらっしゃい！今日はガープさんは一緒じゃないの？」
「しばらく海に出るんだって。いつも遊んでくれる人たちもいないしあそこにいるのもつまんないからここまで送って貰ったの」
「うふふ、そうなのね！はい、コレどーぞ」
「ありがとう！」
「腹減ったー！」
酒場の店主、マキノからジュースを貰いごくごく飲んでいると後ろから声がした。
振り返るとAよりも小さい男の子が店に入ってきた
「ルフィ、おはよう！はい、どーぞ」
「おォ！ありがとうマキノ！」
「ルフィ…？」
「んん？だれだ、おめェ？」
「…これがガープの…孫？」
よく聞かされていた名前を今すぐ隣で聞き、驚きのあまりガン見してしまう
キョトンとした顔でこっちを見る顔は、確かに面影があるかも…
「ルフィ、この子はAちゃん。ガープさんが軍で一緒に暮らしてる子よ」
「へェー！じいちゃんと暮らしてんのか！じゃあお前も孫なのか？」
「…いや、孫じゃないけど」
「ふーん。よくわかんねェや！そうだ！お前も来いよ！」
「え？ちょっと！」
着いてこいと手を引っ張られ店の外に出ると、ルフィはどんどん港に向かっていく
すると、水平線上に1隻の船が向かってくるのが見えた
「あ！帰ってきた！ししし！今日もなんかお宝持ってきたんかな！？」
「あれって、海賊？」
「おゥ！シャンクスってゆうやつが船長なんだ！」
「知り合いなの？」
「ししし！いつか仲間に入れてもらうんだ！！」
船が着くまですごくキラキラした目で語るルフィ
ガープからよく聞いたのは強い海軍にするという話
あーあ、これはもう手遅れだな。と、子供ながらにガープに同情した
「よォルフィ！ん？その子は始めてみる顔だな」
「シャンクス！こいつはA！一緒に仲間にしてくれ！」
「なんでそうなる？！」
そして、シャンクスとも出会い少しの間ルフィと一緒に赤髪海賊団との時間も過ごした
その後、Aはたまにフーシャ村にやってくるとルフィと、そしてルフィと会う前から知っていたエース、サボとよく過ごすようになり、
盃を交わした3人が海賊になるなら、Aはその3人をすぐに追える海軍になろうかなと、ひっそり思っていたのだった
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年3月16日 15時
