噂の一味 ページ7
どう答えるべきか悩んでいるともう1人のクルー、ロビンが戻ってきてすぐに素性がバラされた
「かかかっ、海軍んん？！」
「しかも中将って…？！」
「へェ？」
「なんだ、そんな偉いのか？」
「ルフィは知ってたのか？海軍だって」
「あァ、俺が海に出る前にはもう海軍に入ってたからな」
やはりさすがに海軍と聞けば海賊には都合が悪いが、今は別に捕まえる気もないので両手を上げて敵意はないとアピールした
「そんな大層なもんじゃないから心配しないで。私はただこの島の歴史を調べに来ただけだから」
「そ、そうなのか？どっかに大量の兵が隠れてるとかねェだろうなァ？！」
「ないない！安心して」
「よく噂には聞いていたわ。海兵らしからぬ海兵だって」
「そうね、でもあなた達も海賊らしからぬ海賊だけどね。
…ていうか、あなたBWの…」
「うふふ。今はこの一味のクルーよ」
「まっ、ルフィが決めたならそうなのね」
Aは残りのお茶を飲み干し、さてと、と立ち上がった
「もう帰っちまうのか？！」
「うん、宿もとってあるしね。さすがに海賊船にずっと乗ってるのもまずいでしょ？」
「えェー、宴にしようと思ったのによォ」
「A、あなた歴史を知りたいって言っていたけれど、もう島の遺跡には行ったの？」
「まだだよ。明日行くつもり」
「それじゃあ一緒に行きましょう？何か手伝えることがあるかもしれないわ。私は考古学者なの」
「ほんと？すごく助かる！それじゃあ、朝に遺跡で」
「やったー！Aと冒険だ！」
そして麦わらの船から降り、宿へと歩き出した
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少し歩いていくと後ろに気配を感じ振り返る
そこには先程別れた麦わらの一味のゾロが立っていた
「海賊狩りのゾロ。よく聞いてた名前だったけど、まさかあなたがそうだとはびっくりしたよ。しかもルフィの仲間だなんて」
「あァ、お前もまさかルフィの姉貴だとはな。それに海軍中将たァ、お見逸れいったぜ」
「で？わざわざ追いかけてきてそんなに手合わせしたいの？」
「それもいいが…その前にお前に興味が湧いちまった」
ゾロはゆっくり近づき目の前に立つと、Aの顎に手を当て上から見下ろす
「良い眼してんじゃねェか」
「からかってるの？」
「いや？口説いてる」
「はっ？あのねぇ……っい？！」
ぐっと腰を引き寄せられたかと思えば首筋に埋もれる緑頭が見え、肩の辺りに痛みが走った。離れたゾロはペロリと舌なめずりしていた
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年3月16日 15時
