ハリケーンみたいに ページ4
ナノハナ市街地
「スモーカー大佐！お待たせして申し訳ありません」
「あァ。どうせAのヤツがバックレやがったんだろう」
「は、はぃ…」
「あの、バカ。まァいい。そうなるだろうと思ってたところだ」
スモーカーは葉巻に火をつけフゥーと煙を吐き出す
合流した海兵達と、麦わらの一味の情報をやり取りした後
スモーカー達は各自見廻りに向かっていった
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その頃Aは、ナノハナの露店通りでぶらぶらと観光気分を味わっていた
「やっぱりこの服にしようかな？こっちも捨て難いしなー…」
「はぅァ…！！なんって麗しい女性なんだ！！まさに女神のようだー！！」
「っ！？」
呉服屋で服を選んでいると急に金髪の男が叫び出しクルクル回り出した
「(ぐるぐる眉毛？うっ…目が回りそう)」
「貴方のような美しい女性に出会えるなんって！この国に来て良かった！！そうだ、服を選んでるのかい？それならこれなんてどうだい！？」
「こ、これは、踊子の衣装じゃ？」
「そうっ！！ぜひそれを着てあなたの魅力を最大限に…」
「ぅおい！！サンジ！！何やってんだヨ！買い出しは済んだんだから早く戻るゾ！」
「ぁ…ちょ、まてチョッパー！！あああ！俺の麗しの女神よメロリンラーブ！！…」
「………なんだったの…」
急に現れた金髪素敵眉毛はまたまた急に現れた喋るシカ？に引っ張られてどこかへ消えていった
Aは呆気に取られて買う気も失せたので店から出ていった
「眉毛素敵だったな…」と少し放心状態になりながらも商店街を歩いていると、路地裏の方に不穏な空気の男たちを見つけたのでちゃちゃっと退治して電伝虫で応援要請をかけたがなかなか繋がらない
「なんで出ないのー。もぅ、めんどくさいなー」
「いでででで！」「あばばばばっ…」
男たちの足にロープを繋ぎそのまま引きずって歩き出した
町の人たちは何事かと驚いているが、Aはここぞとばかりにコートを羽織り"正義"を背中に掲げているので人々からは拍手が起こり、小さなパレードみたいになってしまっていた
「うォー！やべェー！」
「待てェェ！」
近くに海兵が居ないかと歩いていると遠くの方で叫び声が聞こえた
すると"麦わら帽子を被った男"が走って横切っていき、その後にたくさんの海兵が追いかけていくのが見えた
「あれって…あははっ！やっぱり来たんだこの町に。このグランドラインに…
相変わらずだなぁ、"ルフィ"」
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年3月3日 0時
