女中将奮闘記。-世界に生きた証を-【ONEPIECE】 (ページ19)

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記憶の箱ページ19

「古い文書ですか？それなら奥の棚にありますよ」

「ありがとう。それと、過去にあった島とかの記録ってあったりする？」

「ある、とは思いますが、重要文書などは元帥許可が必要な地下の禁書に保管されているので、僕はなんとも…」

「そっか…ありがとう！」

Aは、昨日見たあの悲惨な夢がどうしても気になって、
本部にある歴史書庫へやってきていた
ここには世界中の地図や、島の情報、歴史など、世界のことが記された文書などがずらりと並んでいる

「(うーん。あの島が実在してるのかも分からないし、多分ここでは調べようがないな…かといってセンゴクさんに許可とったら怪しまれそうだし。いや、別に悪いことしてはいないんだけど。)」

とりあえず、1つ本を手に取りパラパラと捲る

【イーストブルーで取れる食材】

「(へー、これ天ぷらにしたらおいしそう……
じゃなくてっ。えっと、ホグミー島…ホ…ホ…。)」

この前のガープが気になって、生まれ故郷だというホグミー島について調べることにしてみた

「あった。これは……田舎だな」

ホグミー島と書かれた写真には、のどかな野原や木々が立ち並ぶいたって普通の島が写っていた
山があり、畑や、草原があり、と、全く夢とは真逆な場所だ

「うーん、共通点なしか。ほんとにのどかなとこだな。
あんな建造物があるような場所では…それにしても何にも覚えてないな…こんな所だったんだ」

ペラペラとページを捲っていくとある写真が目に止まった
それは、ホグミー島のごく普通の村の写真
そこに住む人々が行き交う風景が写っているだけだった

「ここは……っうっ…！！」

ドクンドクンドクンッ…

『ギャーッ！！』

『たったすけて…』

『鬼だ…っ！！』

激しい頭痛と共に、繰り広げられる惨劇がフラッシュバックする

「ぅっ…ぐっ…これ、は…誰…？」

そこでプツッと意識が途切れ、Aは大きな音を立てて倒れた

『ひぐっ…ひぐっ…うわぁぁぁん…！！』

1人の少女が、血の海の真ん中で泣き叫んでいた