わがまま娘 ページ11
プルプルプルプル…プルプルプルプル…
ガチャ
「はぃ…」
「《Aッ！！おんどりゃァどこ行っちょるんじゃァ！！》」
「ひーーんっ」
ある晴れたぽかぽか陽気の日
グランドラインの上を進む1隻の海軍船に怒号が響き渡った
「えーどこって…責務を全うしようとぉ…」
「《お前の責務は今日の会議じゃろうがァ！！》」
「そ、そうでしたぁ？あははー勘違いしちゃってー…
あ！海賊だ！応戦してきますぅー！！」
ガチャン
「あーこわいこわい」
「(サ、サカズキ大将によくやるなァ…絶対とばっちり来る…)」
「「「(……帰りたくねェェ…！)」」」
「さってと。仕切り直して、おやすみなさい」
同乗してる海兵たちは帰還した時の恐ろしさに身震いするが、当の本人は呑気に日光浴をしながら目を閉じていた
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「ん？あそこに船影が…」
穏やかな海を進む中、見張りが遠くに船を発見した
「2隻あるね。海賊が商船を襲ってる」
「A中将！お目覚めでしたか！向かいますか！？」
「えぇ。各自保護体制を整えて船を回して」
「戦闘準備では！？」
「私が行ってくるから大丈夫」
いち早く遠くの殺気に気づいていたAは海兵達に命令を下し、A用に作られた小型ボート[フライダー]に飛び乗り、すぐに海賊船に近づいていった
「なーんだ、小物じゃん」
「！？誰が小物だっ…海軍！？ど、どこから急に！？」
「ちきしょう！！やっちまえェ！」
「あらら。もっと気楽に行こうよ、ね？」
海賊が慌ててこちらに攻撃体勢を向けてきたが、Aはひらりと交わし海賊の目の前に舞い降りた
「 二刀流 居合 "
「ぐぁぁっ！」
次々と海賊を蹴散らしていき、あっという間に海賊船を制圧した
後からやってきた海軍船から海兵達が乗り込んできて、海賊たちを拘束していく
「ぐっ…お前が、銀双鬼のAか…つえェ…」
「はいはいどーも。」
近辺にいる他の海軍船へ応援要請をかけ、後始末に取りかかった
その後無事海賊を引き渡し、A達の船も元の航路へと戻っていった
「サカズキさんへのお土産(海賊)も出来たし一件落着だ。
今日は毎回邪魔されてゆっくり寝れなかったし、今度こそおやすみなさーいっ」
「(俺達も命拾いした…助かったよ海賊達…)」
でも結局本部に戻った時にサカズキにこっぴどく怒られたのは言うまでもない
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年3月3日 0時
