ハッピーウエディングへの鐘 -スモーカー- ページ9
「…結婚するの。」
「…は？」
マリンフォードにあるとあるレストラン
天気のいい昼下がり、食後のコーヒーを飲んでいたスモーカーは彼女であるAの爆弾発言に持っていたカップを盛大に落とした
「ちょっ、何してるの！？」
「お客様！お怪我はありませんか？！」
ちょうど飲み終え中身は入っていなかったので良かったが割れたカップが手元にも散らばっている
「…誰と」
「あ、スモーカー動かないでっ…
「誰とって聞いてんだよ！」
「えっ、何？！なんで怒ってるの？！」
「お前が言ったんだろう！結婚するって！少なくとも俺とまだそんな話してねェだろ！俺は考えてはいたがっ！」
ドンッと破片ごと机を叩くスモーカー
レストラン中がシーンと静まり返る
「はぁ！？なんの話！？私は親友が結婚するって言ったのよ！」
「……ハァ！？」
「…はぁ！？」
修羅場が始まるのかと傍観していた周りの客はなんだと呆れ食事を再開し始めていった
「お客様…お手元、大丈夫でしょうか…」
「あ、あァ。すまねェ」
「もう、ビックリしたよほんと」
「こっちのセリフだ」
「え？おかしくない？」
「(しゅ、修羅場じゃなくて良かったけど、早く逃げたいっ)」
それから程なくしてレストランを出た2人は商店街を並んで歩く
ガヤガヤと賑わう中、Aはふるふると肩を震わせていた
「チッ。いつまで笑ってんだ」
「んふふっふっ…だってっ…あはは」
親友が結婚すると言う話をしただけなのに全然聞いていなかったのか、Aが誰かと結婚するという勘違いをしたスモーカーに笑いが止まらない
「人の話聞かないからだよ」
「うるせェ。考え事してたんだっ」
くすくす笑うAに拗ねるようにそっぽを向くスモーカーは大きく葉巻の煙を吐き出した
「それで？"俺は考えてはいた"んだ？」
「あァ？…あー、クソっ。忘れろ」
「あはは、やだ。…私も考えてたから、忘れなーい」
「っ！？お前…」
驚いて立ち止まるスモーカーは先を歩いていくAの背中を見つめる
海の見える高台に通り抜ける風がAの髪を揺らし、その髪を抑えながら振り向いた
「もちろんスモーカーとの未来を、ね？」
この先の2人を見据えてなのか、祝福するように
オックスベルが鳴り響くのが聞こえた
==fin.
(スモーカーさん！おめでとうございます！)
(何がだ)
(え？プロポーズされたのでは？)
(は？)
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Ancop(プロフ) - 柊*さん» 柊*さんありがとうございます!!すっごい嬉しいです🥲文章力とか無くほんと駄作ですが頑張りますー！ (2023年3月2日 0時) (
レス) id: 03fb232a79 (このIDを非表示/違反報告)
柊*(プロフ) - コメント失礼します。物凄く好きです...っ。更新楽しみにしてます...っ🙏 (2023年3月1日 7時) (レス) @page6 id: 81a3b167e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ancop | 作成日時：2023年2月26日 23時
