先輩が5人 ページ11
『ありがとうございましたー』
気だるげで、つまらなそうな皆んなの声。
やっと終わった。
先輩、待ってるかな?
階段を足早に降り、2階の2年棟の所へ。
you 「せ、先輩…。」
届くかも分からないような声が、周りの人の中に埋もれる。
視界の端に、先輩の髪の毛を捉える。
you 「せんぱ…い…」
先輩は、黒髪の美人な先輩と話していた。
その先輩は、胸辺りまでのセミロングだった。
血色も良くて、目も大きくて、肌も白い、完璧美少女だった。
悔しかった。
先輩が、美人な先輩と話している事が。
その先輩が、余りにも美人な事が。
こんな事ぐらいで泣きそうになっている事実が何よりも悔しかった。
考えた時にはもう遅く、会話の間に入るように
『先輩‼』と声を荒げて言っていた。
syp「星名…」
先輩の表情はとっても驚いていた。
目を見開いているし、動きも止まっている。
you 「早く行きましょう‼」
美人な先輩からの目線が辛くて、セカセカと教室を出た。
ごめんなさい。ごめんなさい。
申し訳なさしか残らない。
グッと奥歯を噛み締めた。
you 「先輩…さっきの人、誰ですか…?」
足を止め、先輩の方へ振り返る。
先輩、気づいてますか?
私、今凄く悲しいです。
you 「…しました。」
syp「えっ、なんて?」
もう、なんで気づいてくれないんですか‼
感情が今にも大爆発しそうだ。
you 「嫉妬しました‼凄く‼」
手を握り締め、言った。
顔が熱くなる。
syp「んふっ、可愛ええなぁ星名は」
可愛ええ…?
you 「はぁ⁈」
声がデカくなる。
可愛いなんて…。
そんなの…ズルいです…!
you 「こっちは真剣に話してるんですよ‼」
ホントにホントだ。
心臓がはち切れそうな程ドキドキしてる。
悔しかったのなんて、一瞬で忘れちゃいました。
先輩。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 178人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花ノ宮 雪(プロフ) - 白猫SHiRoNEkOさん» 白猫SHiRoNEkOさん、ありがとうございます！いっぱいお話しましょうね！ (2019年6月1日 20時) (
レス) id: 2fee41bed9 (このIDを非表示/違反報告)
白猫SHiRoNEkO - フォロー失礼します！ (2019年6月1日 13時) (レス) id: 02b81b04f6 (このIDを非表示/違反報告)
花ノ宮 雪(プロフ) - さとりちゃんさん» さとりちゃんさん、ありがとうございます！！辛いですか！それは何よりです！（？）もっともっと、可愛さに悶えていただけるように頑張ります！これからも、よろしくお願いします！ (2019年4月30日 7時) (レス) id: 2fee41bed9 (このIDを非表示/違反報告)
さとりちゃん - 初コメント失礼するっすこの作品ショッピくん推しにはつらいっすよぉ(好きすぎて)更新頑張れっす (2019年4月30日 0時) (レス) id: 92b07cafca (このIDを非表示/違反報告)
花ノ宮 雪(プロフ) - 黒猫さんさん» 黒猫さんさん（？）ありがとうございます！こんな小説でも、推しになったと言って頂けて幸いです！これからも、よろしくお願いします！ (2019年4月25日 22時) (レス) id: 2fee41bed9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花ノ宮 雪 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年11月16日 23時
