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眼球が零れ落ちるのではないか、というくらい目を開いて停止。まもなくコナン君の絶叫が。
｢え、はぁ!?ちょ、じゃあ僕達が考えて発言してたのって大体見当違いだったの!?｣
席から立ち上がり、目を吊り上げて物凄い怒気で私を見上げる彼。
｢見当違いではないよ。ただ、それが静香に重点を置いた場合当てはまらないことが多いだけで、中身を総合しての考察であれば間違っていないさ｣
天を仰ぐコナン君。再起動を果たした安室さんはこめかみをぐっとおさえていた。
｢情報が多すぎて処理しきれていない……｣
どうしようもない疲労感を隠さず、全面的に押し出したような悲壮感を漂わせる声で安室さんが言った。
｢じゃあ、今日はこの辺にしておこうか。1人置き去りにしているようだしね｣
工藤邸にて居候している彼は、何かとワンテンポ遅れてしまっている。人払いの済ませた場所で3人一緒に居ることはほぼ不可能。さらに立場や接点的にも
｢コナン君には悪いが、2人の中継役を担ってくれ。現役の潜入捜査官に私のアドレスを登録させるわけにはいかない。死んでいる人間も同様だ。君なら双方ともに接触しやすい位置に居るし、静かに生きていける性分でもないだろう？｣
組織に潜入している警察官、組織に殺された捜査官。毒殺されたことになっているが派手な行動を慎むことをしない高校生。複数人格持ちの電波女。それぞれが抱えているものが不透明で不鮮明な今、
｢でも……｣
言い淀むコナン君だったが、強制的に話し合いは幕を閉じる。いち早く気づいた彼が、いつの間にか席を立っている。そのまま私達が座る席の隣のテーブルを拭き始めた。そしてまもなく、お客さんがやって来た。
｢いらっしゃいませ！｣
降谷零と安室透を混ぜた態度から一転、完璧な切り替えを見せた彼を横目で見、コナン君に視線を戻した。
｢じゃあ、そういうことで｣
彼が何か言い終わる前に伝票を手に取り、会計をした。やり取りを見ていたのであろう。安室さんは態度を変えることなく、ありがとうございました、と接客を終わらせた。
問題の先延ばし。情報共有の円滑さ。神と3人目の関係。静香のメンタルケア。すべきことがハッキリしただけでも良かったのだろうか。幾分かスッキリとした足取りで自宅へ帰った。
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元気かどうかは置いておいて生きております。久しぶりすぎて作者も時間軸を忘れるという。
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HILL(プロフ) - 麗妃さん» ありがとうございます。励みになります。大した伏線や設定ではないですが嬉しいです。そしてお返事遅れて申し訳ないです。 (2018年7月16日 22時) (
レス) id: 59406b58fa (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - とても面白いです！！登場人物たちの心情の描写や、主人公の心情から人格との関係など、設定が綿密に構成されていて、素晴らしいの言葉しか出ません！このあとの展開や伏線が気になって仕方がありません！！これからも楽しみです。頑張って下さい、応援しています！ (2018年7月1日 12時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
HILL(プロフ) - 明里香さん» 報告ありがとうございます。方言が出てしまったようです……。修正しました。助かります。 (2018年6月23日 23時) (レス) id: 59406b58fa (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「よし掛かって」ではなく、「より掛かって」です。 (2018年6月23日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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