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「で、結局火をつけたのは誰だったの?」

チューとアイスコーヒーをストローで飲みながらコナン君が言った。
ほのぼのとした空気が一転するくらいには重要なことだったようで。

「火をつけたのは彩子で、死ぬはずだったのは静香だ。逆だったんだよ。詳しい話は本人に聞いてくれ。これは(二人目)が直接関係していないからね。今替わるから少し待ってくれ。」

目を閉じて背もたれに寄りかかって、(二人目)は静香と替わった。


────

目を開けると、ポカンとした二人が目に入った。

「やあ、コナン君は三回目、安室さんは二回目だね。で、火事のことだったね。」

アイスミルクティーを一口含んだところで、コナン君からツッコミが。

「え、ちょ、ちょっと待って静香さん!三回目ってことは!この前の、駒井さんのときは静香さんじゃなかったの!?」

「安室さんが二回目ってことは、最初は部屋の時でしょ?銀行のときが二人目の人だったら僕を助けたりしないだろうし……。」

勢いがすごい。

「いや?銀行の時は二人目だったよ。私が助けに行こうとしたんだけど、二人目が乗っ取っちゃって。だから君と話したのは二人目で私じゃない。」

「哀ちゃんと話した時は二人目と私どっちも混ざってたからね。残念。不正解。」

久しぶりに表情筋を使って笑った。二人目は笑うけれど、いつも嘲笑や苦笑い、愛想笑い。お茶目に笑ったりなんてしなかったし、この世界に来てから危険という理由であまり私は表に出ていなかった。

「それで、四年前の事件の真実を……。」

未だに固まっているコナン君の代わりに安室さんが聞いてきた。

「私の妹はね、私と違って甘やかされて育ったんだよ。私が劣っていたから、惨めだったから妹が庇ってくれていたんだ。でもね、私が大学受験の時に二人目から私に人格の主が戻ったんだ。両親を見返そう、って魂胆でね。」

「受験は成功。両親の態度は妹と同じように思えたんだけど……けどね、彼らは私を道具としか見てなかったことに気がついてね。私はその時絶望したんだけどね。それで終われば良かったんだ。」

「妹と私は、仲が良かったように思っていたんだけどね。どうやらそれだけじゃなかったようでね。妹が庇ってくれていたと言っただろう?その理由が、弱い姉を庇う、私ってなんていい子なんだろうっていう魂胆からだったみたいでね。受験の時の私は庇護されるような暴力や暴言を両親から受けることはなかったんだ。」



────

途中ですが文字数がry

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HILL(プロフ) - 麗妃さん» ありがとうございます。励みになります。大した伏線や設定ではないですが嬉しいです。そしてお返事遅れて申し訳ないです。 (2018年7月16日 22時) (レス) id: 59406b58fa (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - とても面白いです!!登場人物たちの心情の描写や、主人公の心情から人格との関係など、設定が綿密に構成されていて、素晴らしいの言葉しか出ません!このあとの展開や伏線が気になって仕方がありません!!これからも楽しみです。頑張って下さい、応援しています! (2018年7月1日 12時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
HILL(プロフ) - 明里香さん» 報告ありがとうございます。方言が出てしまったようです……。修正しました。助かります。 (2018年6月23日 23時) (レス) id: 59406b58fa (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「よし掛かって」ではなく、「より掛かって」です。 (2018年6月23日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HILL | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年5月18日 20時

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