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出し渋っていた訳では無いですが過去編的なものです。例の如くコナンキャラは前半空気になります。
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十五歳の人生というものは。
十五歳の1年は。
十五歳の日常は。
もう、二度とやっては来ない。
────
静香は天才だった。特に何もせずとも物事を理解出来たし、幼稚園のときに自分は何故ここにいる？と自問自答もしていたり。
そんな彼女を最初に切ったのは母親だった。
何でも出来てしまう彼女は、趣味と呼べるほど熱中していたものがなかった。
天才であったが故に、目標がなかった彼女は進路についても、将来についても全てにおいて両親の言う通りにしてきた。
それがいけなかったのか。自分で考えることを辞めた彼女は、努力を辞めた彼女は。
二度と、天才には戻れなかった。
両親はそれを許さなかった。両親にとっての初めての子育ては、十三年目にして頓挫した。
そんな子が、もうすぐ受験。
“このままでは、私の面目が危ういものになってしまう”
彼女の母親は、自分のために彼女を重圧で縛り付けた。
それでも、彼女は頑張った。
重圧から逃れるために手にした暇つぶし。暇つぶしは彼女の心を落ち着かせるもので、精神の安定剤にもなってしまっていた。
元天才であった彼女は、このままではいけないと自覚はしていた。だが、一度逃げることを知った彼女は。もう。
そして。
いつまで経っても元に戻らない彼女に母親はしびれを切らし、暇つぶしを取り上げた。
そうすれば、もっと勉強するだろう。
そうすれば、
結果は、
彼女は耐えることが出来なかった。逃げてしまった。
逃げることが罪ではない。
誰が悪い訳ではない。
だが、母親は責めた。責めて責めて責め続けた。
“あんたのせいで!!”
彼女のせいで、母親の面目は潰れるまでとは行かなくとも、傷ついたようで。
その間静香は、最早面影もなく。性格が曲がってしまった。
大学進学の際、静香と
彼女が自ら、見返してやると。
歪んだ承認欲求は最悪の形で露見した。
しかし、彼女は秀才に成って帰ってきた。
……それでも、駄目だった。
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HILL(プロフ) - 麗妃さん» ありがとうございます。励みになります。大した伏線や設定ではないですが嬉しいです。そしてお返事遅れて申し訳ないです。 (2018年7月16日 22時) (
レス) id: 59406b58fa (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - とても面白いです！！登場人物たちの心情の描写や、主人公の心情から人格との関係など、設定が綿密に構成されていて、素晴らしいの言葉しか出ません！このあとの展開や伏線が気になって仕方がありません！！これからも楽しみです。頑張って下さい、応援しています！ (2018年7月1日 12時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
HILL(プロフ) - 明里香さん» 報告ありがとうございます。方言が出てしまったようです……。修正しました。助かります。 (2018年6月23日 23時) (レス) id: 59406b58fa (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。「よし掛かって」ではなく、「より掛かって」です。 (2018年6月23日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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