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鬼が三十一人 ページ34

鬼灯様がマキちゃんにちょっとした説明をし終えると丁度乗り換えの駅に着いた


「降ります」

「あっアタシも降りなきゃ」



「乗り換え?」

『そうだよ〜』

「次の電車まで30分です」


「………ほら ここからうっすら見えますよ
あの山のもっと向こうが黒縄地獄」


と指さす鬼灯様


『すぐそこは不喜処だよ』

「はい
不喜処は等活地獄に付随する……余計なお世話ですが地獄の基本はご存知ですか」


マキちゃんは知らなかったみたいなので鬼灯様が説明する


「各部署官僚制になっていて これからその総括会議へ……」


そこまで喋ったところで鬼灯様の頭に何かがぶつかった


『…針口虫……』


針口虫が飛んできた方を見ると何やら騒がしい


「オイ そいつを捕まえてくれ!!万引きだ!!」


夜叉さんが「万引き」という単語を口にした瞬間マキちゃんが万引き婆をぶっ飛ばした

針口虫を投げつけられた鬼灯様は夜叉さんの尻尾をつかみそのまま拭く


虫の体液(カラーボール)そんなイヤだったんスか!?
俺の毛皮(いっちょうら)は汚さないでくれ!今日は大事な予定日なんだ」


話を聞くと今日子犬が産まれるらしい

珍しくハンカチを持っていたので鬼灯様にはそれを渡した


『お!今日なんだね〜!おめでとう!』

「夜叉一とクッキーの子……ヤシャッキー」

「こんなタイムボカンにいそうな名前はつけないぜ!?
ああっおい姉ちゃんやりすぎだよ」


マキちゃんの方を見ると未だに万引き婆をボコボコにしていた


「おやおや 縛り方が甘い」


そう言ってキッチリと縛りなおす鬼灯様


「わぁ 何故かすっごい上手 在庫梱包のなせる技?」


周りが捕物だなんだと騒いでいると人混みの中から小判くんが出てきた


「よっしゃ今日のわっちはついてるぜェーッ
お嬢さんこっち向いてェー……え」

「げえ小判!」

「なんでェマキかよ」


知り合いだったのか
小判くんは一枚撮らせろとマキちゃんに言うがスクープになるのは嫌と断られている


「そう言うなって
こちとら最近老婆の裸で記事も胃も荒れてよォ
あンの冷血閻魔の犬共が…」


そこまで言ったところで鬼灯様にひっ掴まれて血を吐く小判くん


「閻魔の犬が?」

『私は猫だけどね』

「…太田胃散ください……」


「閻魔……の?」


マキちゃんにはその後サインを書いて貰ったし仲良くなった

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設定タグ:鬼灯の冷徹 , 鬼徹   
作品ジャンル:アニメ
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (12月6日 14時) (レス) @page38 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろく。 | 作成日時:2021年11月11日 21時

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