【鬼灯の冷徹】補佐官補佐はサボりがち【鬼徹】 (ページ19)

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鬼が十七人ページ19

サタンside

私はサタン西洋地獄の王だ
今日は日本の地獄へやって来た

いずれは東洋もこのサタンの傘下に収めてやろう

「よろしくどうぞ」

「これはご丁寧に」

何アジアの小国など平和ボケしているに決まっている

「遠いところをようこそ」

こいつがエンマだ
ホラ見ろいかにも人がよさそうだ

「いえいえ
こちらこそ急にお邪魔しまして…」

こりゃ肩すかしなくらいだな

「いやゆっくり話したいところですが私も忙しい身でしてな
案内は部下にさせましょう」

ふん
目的は偵察だ案内が誰だろうと構わん

「是非ご自由に見て回ってください」

そうするつもりだ

「私の補佐官の鬼灯と補佐官補佐のAです
優秀な部下ですご安心ください」

ほう

「鬼灯君 Aちゃん
くれぐれもそそうのないようにね」

『「はい」』

うむ……治国に有能な片腕はつきものだからな
ついでにコイツらもよく観察しておこう

『「よろしくお願いいたします」』

ふん
しかし鬼にしちゃ細っこい奴だな
女の方に角はないが…鬼ではないのか？
何にせよ簡単に潰せそうだ

そう思った直後鬼が振り向く

「サタン様は背が高くていらっしゃいますね
グリーンジ〇イアントのようだ」

「えっ…」

『私達なんて小さく見えますよね』

「それどころかAさんの事は潰せそうですね」

『物騒なこと言わないでくださいよ…』

「えっ……うん…そうだね」

何だコイツら…もしや私の心を見すかして……いや…まさかな

…でも漫画やRPGだとこういう細身の奴が最強だったりする…
特に鬼の方は冷静切れ長丁寧口調
これは強敵の基本だ油断出来ないぞ

「こちらは名物「熱湯の大釜」です」

「おおあの有名な」

『熱いので気をつけてくださいね』

そう言って扉を開けた先では

エンマが大釜に落ちていた

「あっ！鬼灯君にAちゃん
ちょうどよかった助けてくれ！！」

「だっ…大丈夫なのアレ！？」

「ほら…ご覧ください
あれが天下の閻魔大王です」

「鬼灯君冷静に解説してないで助けてくれ！！！」

『お客様の御前ですよ
今後のためにも自力ではい上がってください』

「「今後」はないわいッ！いいから助けんかアホタレ！！！」

『閻魔大王も年貢の納め時ですかね…』

「そうですね……ｯﾁ」

「すみませんお助けください」