【鬼灯の冷徹】補佐官補佐はサボりがち【鬼徹】

鬼が十人 ページ12

『それは人としてダメですよね』


鬼灯様はアナコンダに締めあげられても笑ってるくらいの人がいいらしい
数年前にテレビで見た時はさすがにびっくりしたなあ


「Aちゃんは好みとかある？」

『恋愛に興味が無いのであんまり考えたこと無いんですけど
強いていえば私の事理解してくれる人なら容姿も男女も問わず…って感じです』

「思ったより真面目な回答が来て驚いたよ…」

『失礼な！でも綺麗な人は大好きですよ！お香さんとか！』

「よくナンパみたいな絡み方してますよね」

「そうなの？初耳だよ…
君達デートとかどこ行くの？」

「生きてる女性ならまず墓場へ
あの世にいる女性ならあのランドですかね」

『水族館ですかね』

「それは君が行きたいだけでしょ」

『バレました？正解です』

「今度行きます？休みが被った時にでも」

『え いいんですか？』

「ええ 是非」

『やったぁ』

「鬼灯君ってAちゃんには甘いよね…
というか何故亡者優先でランドへ…」

『その分容赦もないですけどね
金棒ぶん投げたり私をぶん投げたり…』

「気のせいですよ」


他より甘やかされてるのは自覚してるけど他より容赦もないのは確かだ

それは置いておいて
生者が墓場なのは「貴女もいつかこうなるんですよ」という意味を込めてるらしい

あとは明るい女性も好きだとか
閻魔大王が突っ込むが鬼灯様的には日々明朗快活に過ごしているつもりみたい

明朗快活という雰囲気ではないけど確かに楽しんではいるんだと思う…


「…それでもたまには旅行くらい行きたいです」

「行きたいねー」

『ですねぇ』


ふと閻魔大王がテレビを見たのにつられて私達もテレビを見ると
鬼灯様が3泊4日のオーストラリア旅行を見事に当てていた


「当たってる！？オーストラリア4日間の旅！」

「閻魔大王！私有給いただきますよ！！止めても行きますからね！！」

『コアラ撫でた感想教えてくださいね！！仕事は任せてください！！』

「むしろワシも連れてけよ！！」

「嫌です！！閻魔大王を連れていくくらいならAさんを連れていきますよ！」

『私？』

「コアラ撫でたいんでしょう！？行きますよ！！」

『閻魔大王私も有給いただきます！！止めても行きます！！』



後にオーストラリア3泊4日の旅を満喫してきたのはまた別の話



「Aちゃんの薄情者ー！！」



コアラには勝てない

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