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ミンギュさんと一緒に家に帰った私はご飯ができ上がるまでソファで仮眠を取る事にし、その事をミンギュさんに告げてご飯が出来たら起こしてと言うと優しく微笑んでソファに横たえた私に毛布を掛けておやすみ、と囁いた

その声が優しくて、アルコールの抜けた体では中々眠りに付けない意識が安心して微睡んでゆく

夢の中で美味しそうな匂いが漂ってくる

これは、なに?お味噌汁の匂い…?

誰が作ってくれてるんだろう…そう思い体を起こしてキッチンを見るとエプロンをつけたミンギュさんがお玉に口をつけて味見をしている姿が目に入った

するとミンギュさんはお味噌汁を炊いていた火を止めてこちらを振り向く素振りを見せたので驚いて何故だか寝たフリをする

ゆっくりと近付いてくる足音にバレていないことを願いながら目を瞑っていると頭を優しく撫でられ、心が擽ったくなった

どうせ夢なんだしいきなり起きて驚かせてやろうと目を開けようとした瞬間

唇に柔らかい何かが触れた

『…え?』

驚いて目を覚ますと目の前にはお玉を片手に私の肩を揺するミンギュさんが視界を占拠していた

「おはよう、出来たよ」

近い距離にある体に息を止め、咄嗟に押し退けてしまうとミンギュさんは頭にはてなを浮かべて私を見つめる

『え、夢…?』

「どんな夢だったの?」

どんな夢だったかなんて言えるはずも無く目を白黒させてミンギュさんを見上げていると、くすりと彼は笑った

「なに、誰かにキスでもされた?」

図星をつかれて顔が一気に熱くなるのが分かった

『なっ…!』

「分かりやすいなぁ、そんなに唇抑えてたら丸分かりだよ」

そう指摘されて自分が両手で口元を抑えていたことに気がつき、自分の正直さに呆れてしまいそう

「お味噌汁出来たから食べよう?」

『…うん』

踵を返してゆくミンギュさんについてテーブルに着くと、お味噌汁とご飯、それに沢庵と梅干しにだし巻き玉子が用意されていた

『わぁ、美味しそう』

「自信はあるよ」

そういって明るく笑う彼が眩しかった

『いただきます』

「召し上がれ」

何から口につけようかと悩んだ末、湯気の挙がったいい香りのするお味噌汁に決めた

そう言えば手作りのお味噌汁を飲むのは初めてだ

学生の頃は家でまともなご飯が出ることが稀だったのだから仕方が無いけれど、まさかこの歳になって誰かの手作りのお味噌汁を飲める日が来るとは

『…美味しい』

「…泣いちゃうほど美味しい?」

『うんっ…美味しい』

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nagi(プロフ) - いいいさん» コメントありがとうございます!頑張って完結させますので応援よろしくお願いします…!! (2021年3月19日 22時) (レス) id: 48a3cc141f (このIDを非表示/違反報告)
いいい - 完結してください! (2021年3月19日 17時) (レス) id: d305fb51e1 (このIDを非表示/違反報告)
nagi(プロフ) - ぽんさん» ご指摘ありがとうございます。外させて頂きました。 (2021年3月17日 1時) (レス) id: 48a3cc141f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nagi | 作成日時:2021年3月17日 0時

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