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ミンギュside

ソクミンにそう言われてから俺の頭の中は疑問で溢れていた

待ってまず好きってなんだっけ?

そんなことを考えていると水族館から出ていた

水族館の前に広がる芝生の生えた公園で小さい子供が鬼ごっこをしている姿を見てなんだか自分の中にあった不快感が少なくなった気がした

ふとソクミンを見ると額に汗を滲ませながらその子供達を微笑みながら見守っていた

「ソクミン、もう帰ろう」

なんか、もう大丈夫だ

Aの事を特別に思ってるのかはよく分からないけれど、また明日からちゃんと働けそうだ

「そうだな」

そうして二人がアイスクリームを食べながら歩いている姿を目に映して、背を向けようとした

「あっ…」

「ん?どうした?」

「目、合った…」

まさか、Aが自分の方を向くなんて考えてもいなかった

咄嗟のことに逃げる必要なんて無いはずなのにソクミンの腕を掴んでAに背を向けて走った

『ミンギュさん…!』

少し離れたところからAの声がかすかに聞こえた

「おいっ、なんで逃げんの!?」

「分かんないけど体が勝手に動いたんだ!」

そう言うとソクミンは俺を掴んで無理やり引き止めた

「ミンギュ!俺は逃げずにちゃんと謝った方がいいと思うけど!」

「っ…そう、だけど…」

真剣な表情で俺を見つめるソクミンに言葉が詰まった

「今朝はごめん、って。それだけでいいじゃないか
Aはお前の事を怒らせたって悲しんでると思う」

「…そんな勝手な…」

『ミンギュさん!』

その声にギクリとして振り返ると、俺達に追い付こうと必死に走ったのだろうぜぇせぇ言いながら息を整えるAがいた

Aってこんなに走れたんだなんて場違いなことを思っていると彼女は俺の前で頭を下げた

「え!?」

『ミンギュさん、さっきはすいませんでした』

「いやっ、俺の方こそごめん…喧嘩なんかして煩かったよね本当にごめん」

『違う、私がこんなだから…ミンギュさんは怒って当然』

そう言いながら包帯の巻かれた腕を握り締める手を掴んだ

「大丈夫、大丈夫だから…
お願いこれから俺に嘘はつかないで?なんでも正直に話して」

呆気に取られた様な顔ををして固まっているAを呼ぶとぱちぱちと瞬きをしてこくりと頷いた

「ありがとう」

と俺がいうとAは俯いて小さく『うん』と返事をした

その様子静かに見守っていたソクミンは安心した様にため息をついた

そして少し見えたAの耳が赤く染っている事に気がついた

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nagi(プロフ) - いいいさん» コメントありがとうございます!頑張って完結させますので応援よろしくお願いします…!! (2021年3月19日 22時) (レス) id: 48a3cc141f (このIDを非表示/違反報告)
いいい - 完結してください! (2021年3月19日 17時) (レス) id: d305fb51e1 (このIDを非表示/違反報告)
nagi(プロフ) - ぽんさん» ご指摘ありがとうございます。外させて頂きました。 (2021年3月17日 1時) (レス) id: 48a3cc141f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nagi | 作成日時:2021年3月17日 0時

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