29 ページ31
スングァンside
昨日ボロボロになったAを家に送り届けたものの、早くお店に戻らないと迷惑だから帰ってと言われてしまった
本当はAが眠りについて少ししてから出ようと思っていたから本当に心配で心配で仕方がなかった
だから鍵を返すついでに様子を見にやってきた訳だけど…明るい内にAの家にやってくることなんて無かったので無性に緊張した
Aの話によればユナヌナとはもうあっていないようなことを言っていたのできっとご飯もろくに食べていないだろうと最近SNSで流行りの一口サイズの可愛いパンを一緒に食べようと何個か買ってきた
どうせ眠っているだろうと思いインターホンは押さずにロックを開けて中に入る
「はぁぁ…なんでこんなに緊張してるんだ…」
エレベーターが鳴り、部屋の前に着くと一つ深呼吸をして鍵を開けた
すると珍しく玄関から全ての電気が着いていた
もしかして起きてる?と思い、名前を呼びながら靴を脱ぎ家の中に入るとAの部屋から知らない男がでてきた
その男は背が高く、男の僕がみても整った顔をしていた
「「は?…あんた誰?」」
お互いが同じことを思ったようだ
「こっちのセリフなんだけど?
なんでAの部屋から出てきたわけ?」
「そのまんまお返しするよ
っていうか何勝手に許可なく人の家に上がってるわけ?」
「許可なくなんか入ってねぇよ、こっちは鍵持ってんだよ
A?部屋にいるの?」
目の前の大男を手で押しのけてAの安否を確認するために部屋に入ろうとしたら腕が抜けるぐらいの力で引っ張られた
「いってぇな離せよ」
「無理」
ギチギチと聞こえてきそうなほど腕を強く捕まれ、お互いに睨み合っているとAの部屋がガチャリと空いた
Aの姿が少し見えて安心した
「A…!良かった…」
Aは僕を見て驚きながら慌てて僕の手を掴んでいる手を引っ張った
『スングァン…!
ミンギュさん、やめて』
すると大男は渋々と言ったふうに手を離したので少し勝ったような気がした
Aに駆け寄りあの男に対する牽制のつもりでぎゅうっと抱き締めてから全身を確認すると、腕に包帯が巻かれていた
またか、と思った
「A、大丈夫だった?こいつに何もされてない?大丈夫?」
ワンピースのような部屋着を着ているAは綺麗だった
『ミンギュさんは家政夫さんだから、スングァンが心配してるようなあれじゃないから』
そう言われても彼に対する嫌な思いは消えなかった
238人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nagi(プロフ) - いいいさん» コメントありがとうございます!頑張って完結させますので応援よろしくお願いします…!! (2021年3月19日 22時) (レス) id: 48a3cc141f (このIDを非表示/違反報告)
いいい - 完結してください! (2021年3月19日 17時) (レス) id: d305fb51e1 (このIDを非表示/違反報告)
nagi(プロフ) - ぽんさん» ご指摘ありがとうございます。外させて頂きました。 (2021年3月17日 1時) (レス) id: 48a3cc141f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:nagi | 作成日時:2021年3月17日 0時