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スングァンの胸元が私の涙でシトシトになるぐらい泣きシャンパンの酔いが少し覚めた気がする
「…落ち着いた？」
『うん…』
鼻を啜ってスンチョルオッパのお席に行く為に化粧ポーチを取り出してお直しをする
涙の後を消しているとスングァンがよしよしと頭を撫でてくれた
「今度はちゃんと見てるから」
『遅いよ
オッパはそんなことしない』
冗談で言ってるのかと思ったけど真剣な顔だったので真面目に言ったのだろう
少し笑ってしまった
「あーあ…目腫れてうさぎみたいになってるよ」
酷い顔になってるのかと急いでスングァンに確認を求める
『え、ブス？』
「ううん、可愛いよ」
なんて歯の浮きそうなことを微笑みながら言うんだからスングァンはきっとホストに向いてるとおもう
『はいはい』
「言わせておいて！？」
『別に言わせてないもん』
化粧直しを終え、スングァンにニッと笑って控え室を出た
足元が少しふらついた
『オッパ〜オンニ〜お待たせ』
お席でオッパとオンニは上品にお酒を飲んで楽しそうにしていた
「おかえり」
「長かったね」
『ごめんね』
「ううん、俺らは大丈夫だけど…」
「…どんなお客さんだったの？」
どうやら二人は私が赤くなっている事に気がついたらしい
そりゃそうか、隠せるほうがおかしいか
『…ドジしてシャンパン顔にかけちゃったんだ』
へらへらっと笑いながら言うとオッパとオンニは信じてくれたみたいであははと笑った
「鈍臭いな！」
「目に入っちゃったの？」
『ちょっとだけね』
「ああ、痛かったでしょ〜…」
『少しだけね！』
と私も二人も笑った
そんな私の視界の横でスングァンが私の席の方を見ているのがわかった
それから私もハイボールを飲みながらまた話に花を咲かせたけれど、やはりさっきの事が頭にチラついた
やだ。忘れないと
そう思えば思うほどその事が頭を過り、私はお酒に逃げた
馬鹿みたいにハイボールを飲んで二人に「大丈夫？今日はよく飲むね」と心配されたけれどそれが帰ってまた私のスイッチを押してしまった
『なんでだろう
今日楽しいからかも』
私は嘘をついた
けれど二人は嬉しそうに笑った
そして、オッパとオンニが帰る頃、私はベロベロによっていていい具合になっていた
「じゃあ俺らは帰るけどA…大丈夫か？」
『だいじょうぶだよ〜
スングァンにおくってもらう』
そう言うとオンニはスングァンに何か言っていたけどもう聞こえなかった
そして二人は帰って行った
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nagi(プロフ) - いいいさん» コメントありがとうございます！頑張って完結させますので応援よろしくお願いします…！！ (2021年3月19日 22時) (
レス) id: 48a3cc141f (このIDを非表示/違反報告)
いいい - 完結してください！ (2021年3月19日 17時) (レス) id: d305fb51e1 (このIDを非表示/違反報告)
nagi(プロフ) - ぽんさん» ご指摘ありがとうございます。外させて頂きました。 (2021年3月17日 1時) (レス) id: 48a3cc141f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nagi | 作成日時：2021年3月17日 0時
