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スンチョルオッパがその様子を見て「大丈夫?」と心配してくれたので顔に出ていたのかと焦った

『大丈夫
スングァン、お席案内お願いします』

「はい」

オッパとオンニをスングァンに任せて私はスタッフの控え室に向かう

お化粧直しをしながらスングァンの言っていた客のことを考えていた

その客は簡単に言ってしまえば嫌な人だ

私の事を嫌っている人のお客さんで暇つぶしなのかその女の発散に使われているのか分からないけれど、席に呼ばれると必ず嫌な思いをさせられる

『はぁ…』

今日は何を言われて傷つけられるんだろう、何をされるんだろう

なんて考えているとスングァンがやってきた

「A、そろそろお願いします」

『あ、はい』

そんなに時間が経っていたのかと焦って立ち上がる

『そんなに時間経ってた?』

「うーん、まあ少しだけね」

『はぁ…やだなぁあの人…』

「…やばいと思ったら助けに入るよ」

『ありがとう…』

「俺が気づかなかったら呼んでね、絶対。」

スングァンが私の手を握ってそういった

その手をゆっくり解いてスンチョルオッパの席に座る

『お待たせしましたオッパ、オンニ』

「「おかえり〜」」とグラスを片手に優しい笑顔で迎えてくれる

『オッパ、オンニすいません…他のお客さんが挨拶だけ来て欲しいって言ってて…行ってきてもいい?』

すると二人は「早く帰ってこいよ〜」と言って送り出してくれた

優しい人達だ

そして後ろに立っているスングァンに声を掛ける

『どこの席?』

「あそこだよ
ほら、あの女」

お客と密着して座る女を嫌そうに指さすスングァンが面白くて少しからかう

『スングァン悪…そんなあからさまに…』

「はっ…僕は正直なんで?」

『…いいと思うよ』

覚悟を決め、笑顔を作りそのお客の席に入る

『こんばんは〜
ご挨拶こさせて頂きましたAです』

すると我が物顔で客よりもでかでかと座っている女が横目で私をチラリと見て鼻で笑った

「この子が今此処でNo.1の子
可愛いでしょ?若くて。」

隣に座った男がじっと私を見てワインを煽った

「この子にお前が抜かされたのか」

「っ…」

「まあ、座りなよ」

『ありがとうございます』

そういって女とは逆に座る

「なにを飲む?」

『御挨拶だけですので…』

少しだけ、と続けようとした時に女が口を挟んだ「私のお客さんのお酒が飲めないっていうの?」と言った

『…いいえ、頂きます』

「そうよね」

私がそう答えると女も客も満足そうに笑った

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nagi(プロフ) - いいいさん» コメントありがとうございます!頑張って完結させますので応援よろしくお願いします…!! (2021年3月19日 22時) (レス) id: 48a3cc141f (このIDを非表示/違反報告)
いいい - 完結してください! (2021年3月19日 17時) (レス) id: d305fb51e1 (このIDを非表示/違反報告)
nagi(プロフ) - ぽんさん» ご指摘ありがとうございます。外させて頂きました。 (2021年3月17日 1時) (レス) id: 48a3cc141f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nagi | 作成日時:2021年3月17日 0時

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