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風呂場へと向かう後ろ姿を見て19歳か…まだ子供なのにお金の為にそこまで身体をボロボロにしてまで働くのか。と思った
洗濯物を畳み終え、Aの食べ終えた食器を先に洗うことにした
ユナからAは朝食べない子だから残しても気分悪くしないであげてねと言われていたので殆ど残ってるんだろうなと食器を見ると綺麗に全部無くなっていた
「食べてる…」
空っぽの器を見て嬉しかった
例えるなら全く懐いてくれなかった野良猫が自分の手から餌を食べてくれた時ぐらいの感動
お皿を洗いながら明日は何を作ろうか考えながら鼻歌を歌っているとさっき雑にソファに投げられたスマホがまた鳴った
急いでスマホを手に取ったはいいもののAはお風呂だ
どうしよう。でも仕事の電話なら出た方がいいだろうし…
悩んでいる間にも着信音は何回も繰り返される
「…声だけかけてみよう」
急ぎ足で風呂場へと向かい扉を開けて大きい声でもう一つ扉の向こうにいるAを呼んだ
「A！電話！」
『え、またぁ？
誰？』
「えーと…スンチョルさん！」
『…もうホントに心配症だなぁ』
そして彼女はガラガラと扉を開けたので俺の心臓は口からとび出そうになり思わず目を隠した
『…見えない様にしてるから大丈夫だよ、スマホ貸して』
恐る恐る目を開けると少し開いたドアの間から手だけがにゅっと出ていたので俺も手だけ伸ばしてスマホをパスすると『助かりました』と言って扉を閉めた
ホッと脱力していると電話に間に合ったらしく話し声が聞こえた
『どうしたのオッパ〜
うん、今？お風呂だけど？うん…えっ！4時！？もうすぐじゃん無理だよ間に合わない！！
…もう、わかったよ。なるべく急ぐから待ってて』
何事かと聞いているとガラガラっ！と扉が空いてスマホがビュン！と飛んできたので反射的に受け止めて前を見る…
「うわっ！
…あっ…」
『あっ』
きっと俺がもう出ていったと思ったのだろう、風呂場から半身を乗り出したAと目が合った
「あっごめっ『まだ居たの丁度良かった！』はぃい！？」
『仕事の時間が急に早まって私の準備ができるまで家で待ってるって言うからその人もうすぐここに来るし用意しといて！』
「はっはぁ！？」
ちょっとまってと手を伸ばした時にはAは風呂場へと消え、シャワー音が響いた
「待って、俺Aの…見たよね？」
A、何であんなにヘッチャラな感じなの？俺の幻想？
…じゃなくて！お客さんを迎える準備をしないと！
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nagi(プロフ) - いいいさん» コメントありがとうございます！頑張って完結させますので応援よろしくお願いします…！！ (2021年3月19日 22時) (
レス) id: 48a3cc141f (このIDを非表示/違反報告)
いいい - 完結してください！ (2021年3月19日 17時) (レス) id: d305fb51e1 (このIDを非表示/違反報告)
nagi(プロフ) - ぽんさん» ご指摘ありがとうございます。外させて頂きました。 (2021年3月17日 1時) (レス) id: 48a3cc141f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nagi | 作成日時：2021年3月17日 0時
