Baby baby Don’t cry 3 (ページ1)

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私の名前はキム・ソヨン。年齢は25歳

この中学校の保険医になって丁度3年目になった

けれど、そろそろこの学校ともお別れが近づいている

「もうすぐだね」

そう言いながら大きくなってゆく自分のお腹をさするのが最近専ら癖になってしまった

段々と苦しくなっていくにつれてその元凶とも言えるこの子への愛が増していくのはどうしてなんだろう

毎日ではないけれど保健室には色々な原因で怪我をしてやってくる子がいる

遊んでていての怪我や喧嘩、それに全く意味のわからない怪我の仕方をする子もいてそれを全部含めて子供って本当に可愛らしくて素敵だ

保健室の窓からグラウンドを眺めているとおそらく遅刻してしまったのであろう二人の子達がザ・体育会系で知られている先生にしごかれているを見てスクリと笑った

大方グラウンド十週とでも言われたのだろう嫌々走っている

「あなたもその内あんなに大きくなるのね」

そう言ってなんとなくぼんやりと眺めていると走っていた子が横でバスケをしていた男の子とぶつかって倒れてしまった

「あっ」

怪我をする現場を目撃してしまった

ああ、きっとここに来るだろうな。と思って消毒液やらの用意をしているとその子はもう一人の子に支えられてやって来た

もしかして、捻挫でもしたのかしら

ソファに座る様に指示をして冷徹な様だけど運んできてくれた子には授業に戻るように言うと苦虫を噛み潰したような表情をしていた

来る時中に喧嘩でもしたのかしら

けれど『テオ、ありがとう』とお礼を言ったところを見ると支えてた子の方が腹を立ててるだけなのかも

私の声に無愛想に返事をしてその子は授業に戻っていった

「転けたの？」と知っていたけれど聞いてみた

するとこの子は自分がなんで怪我をしたのか分かっていないらしかった

とんだ天然ボーイだ

足首をくるっと回すと『いたっ』と声がした

やっぱり捻挫だ

「痛かった？ごめんね
…捻挫かもしれないわ」

そう言うとその子はえっ…と絶望した表情になり『ダンスの練習どうしよう…』と言った

『どれくらいで治りますか？』

「そうね、大体一、二週間で治るんじゃないかしら？」

『一、二週間…』

湿布と包帯を巻いて、帰ったら接骨院に行ってきてね。と伝えると小さな声で返事が聞こえた

「はい、出来たわよ」

そう言っても立ち上がろうとしないので不思議に思って顔を見上げると視線は私のお腹に向いていた

『先生…』

「どうしたの？」

『お腹…赤ちゃんですか…？』