本に埋もれて死んでしまいたい (ページ7)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:694 hit

＊ページ7

「本当の友達」
楽俊のことです。蓬莱での陽子は、みんなから好かれようとして誰とも密度の濃い友人関係を作れませんでした。旅を通じて、楽俊と身分の差も乗り越えた友情関係を築くことができました。

「覚悟、強さなどの精神的成長」
陽子は他人の目を気にして、自分の意見・自分の望みを押し殺して生きてきました。それが、理不尽な要求をする景麒に怒りをぶつけ、その後生きたいという望みに忠実になりました。そして、自分の望みに忠実になるだけで、人として大切なことを無くし、それではいけないと思い直して、自分の望みに振り回されずに、自分の望みに忠実になるという段階も越えた強さを持つようになるまで、成長していきます。

＊＊＊
『玉座は座るものではない。背負うものだ』
ということなので、慶国の王という立場は得たものには含みませんでした。陽子自身も王になりたかったわけではなく、自分が王にならなければ苦しむ民がたくさんいると聞いて王になると決断したわけですから。

【十二国記】王気とかについての私的考察まとめ→←『月の影影の海』　陽子が失ったもの、得たもの