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『.........』
私は唖然とした。
いや、だって
ご飯を出した瞬間に
男の子が勢いよく食いつくから
そりゃもうびっくり。
食いっぷりはいいけど、
食べ方はお世辞にも綺麗とは言えなかった。
『僕、名前なんていうの?』
「......」
『.......』
「.....妓夫...太郎」
『..ッ!...妓夫太郎って言うの?』
「....うん。」
彼はそう言ってうなづいてくれた。
"妓夫太郎"
妓夫とは
遊郭において、客の呼び込みや集金などをする役職の者を指す言葉で、「ぎう」や「牛太郎」と言った呼び方がある。
彼はきっと
その名をそのままつけられたのだろう。
見るからに彼は、
良家のご子息とは考え難い容姿をしている。
普通の家庭でもないか。。
正直に言ってしまうと、不潔だ。
あまり良くない家庭で育ったのだろう。
容貌や声までもが醜く
それに加えて髪はボサボサ。
垢まみれにフケまみれ。
蚤がついた酷い臭い。
これでは、美貌が全ての価値基準である遊郭では
当たり前のように嫌われるだろう。
(こりゃー、この間みたいなことはざらにあるんだろうなぁ)
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ミユキエンジェル - どうしたら初めてでこんなに面白い作品ができるんですかぁ !?!?(すいません)すごく面白かったです!アラレちゃんさん神ですか? 更新楽しみに待ってます (2020年3月20日 16時) (レス) id: 14dd722220 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アラレちゃん | 作成日時:2019年10月20日 3時