No.--短編 僕の味1 ページ21
「そーいえばさ、アカーシャ姉とスパーダの初めてのチュウってどこだったの？」
当然ハミィがそんなことを言い出す
「んぇっ！？なっ、何でそんなこと聞きたいの？？」
「え？んー、何となく？なんか、やっぱり…気になるんだよねー」
「わかりますっ！！」
「ラプちゃんまで…ちょっと？そんな期待した目で見ないでよ_____…っ！わかったわ、話すわよっ
でも、スパーダにも秘密！女の子同士の秘密ね！」
ハミィとラプターは嬉しそうに返事をした
「……まぁ、聞いてても明るい話じゃないんだけどね……」
______
「はい、どうぞ」
「？ありがとう…」
スパーダから手渡されたのは、汚れたカップに注がれた紅茶
「向こうで座って、ゆっくり飲みながら話そう？」
スパーダが指を指したのは、暗くなってきた海辺の一角にあるベンチ
うん、と頷いて、スパーダに手を引かれながらベンチへと座る
こく、と喉を少し鳴らしながら紅茶を少し流し込む
あったかい…。
この星_____ウミヘビ座は寒く、温かい飲み物が美味しく感じる星である
久しぶりに、スパーダと会って出かけた
普段この人は誰かを気にしてばかりだから…
正直、私に構ってくれなくて辛い時もあるけれど、
それでも久しぶりに出かけるときなんかは、うんと優しくしてもらえる
会えない時間が愛を育てるとはよく言ったもので…
なかなか会えないのにも良い部分が見えてきてしまったから、寂しい、なんて今更言えない。
「アカーシャのその紅茶、美味しい？」
「ん、美味しいよ？温かいから、なんかほっとするしね」
そっか、と頭をゆるりと撫でてくれた
スパーダの手が一番、ほっとする…
手が離れていくのが惜しいくらいに
「その紅茶、一口もらっていいかい？」
「ん、はい、いいよ？どうぞ？？」
私の飲みかけで悪いなと思いつつスパーダに差し出す
スパーダは「ありがと」、と一言
さっきの私みたいにこく、と一口飲んで、美味しいねこれ、とにこやかな笑顔で私に返してくれた
その笑顔にきゅんとしちゃって
スパーダを直視できなくて、そのまま返してもらった紅茶に口をつけた
その瞬間、ふふ、と
スパーダの含み笑いのような声がきこえた。
「な、に、どうしたの…？」
さすがにいつもの笑い方と違うから、気にせずにはいられない
「僕と間接キス、だね。アカーシャ」
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海里(プロフ) - キュウレンジヤーの中でスパーダが１番好きなんでこの小説が読めて嬉しいてす！更新頑張ってください！ (2017年7月31日 23時) (
レス) id: 21d5fc34d3 (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - おちゃもちさん» おちゃもちさん、感想ありがとうございます！しかも体調まで気遣っていただいて…ありがとうございますっ！！これからものんびり更新していきますので、楽しんでいただければ嬉しいです〜 感想、ありがとうございました！またら何かありましたら、ご記入ください (2017年3月8日 21時) (レス) id: 016749241a (このIDを非表示/違反報告)
おちゃもち(プロフ) - 月夜さん» すごく面白いです！これからも体に気おつけて頑張ってください！ (2017年3月8日 15時) (レス) id: b1e960d54b (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - 屋敷娘さん» 感想、ありがとうございます！タグは外させていただきました！！気づいてなかったため助かりました…！またとても嬉しい言葉、励みになります！！2話はほとんど妄想になりますが、待っていてください！！また感想やリク、お待ちしております〜 (2017年3月6日 16時) (レス) id: 016749241a (このIDを非表示/違反報告)
屋敷娘(プロフ) - あと、オリジナル作品のタグは外した方が良いと思います…… (2017年3月6日 14時) (レス) id: 7128b331e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月夜 | 作成日時：2017年3月5日 19時
