言えない私と待てない彼 (ページ14)

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仕事中も昼にみた光景が頭から離れなくて集中できずにいた。

私には関係ないことなのに。
なんでこんなにもやもやするんだろう…らしくない。

切り替えよう、気分転換しよう
そう思い久しぶりに海へと車を走らせた。

冬も近づいてきているこの時期の海はとても寒くて着込んでも身震いしてしまうほどだった。
さすがに寒すぎたので水際まで行くのは断念して、近くのコンビニで買った肉まんを車内で食べることにした。

肉まんを食べながらここに来るのは目黒くんと会ったとき振りになるんだなぁなんて思い出していた。

ここで出会わなかったら
異動で入ってきたとき話しかけられなかっただろうな

もしかして私が誰とも職場で話さないから
気を遣わせてるのかな、
無理してお昼も誘ってくれてる？

どんどんマイナス思考になる自分に嫌気がさした。
せっかく気分転換しにきたのに。
もう帰って飲みまくってそのまま寝ちゃおう

──コンコンッ──

なんで？
驚きつつゆっくりと窓を下げた。

『また助けにきましたよ。おねえさん。』

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