溶けあう、夜 (ページ6)

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いつもとは違うベッドの硬さに目が覚める。
昨日は飲み会抜け出して、飲み直して……そうだ。

少しずつ記憶を辿りながら寝返りをうつと
隣には楽しい夢でもみているのか、
口角を上げながら寝息を立てている翔太がいた。

いま、幸せなんだろうな
漠然とだけどそう思った。

この人のこと何も知らないけど。
というか私たちって何なんだ？

まぁいいや。
とりあえず起こさないように
ベッドからゆっくり抜け出そうとすると

『んんっ…』
「あっごめん。起こしちゃった」
『ううん……ん。』

目は全く開いていないが
起きようという意思はあるらしい。

「おはよう。眠いところ申し訳ないんだけど」
『……はい』
「シャワーお借りしてもいいですか？」
『もちろん…………はい……ご自由にどうぞ』

徐々に小さくなっていく声。

朝、相当苦手なんだな。

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