溶けあう、夜 (ページ11)

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6時半にセットしていたアラームが鳴る。

抱きしめられてる腕の重みで
悪夢をみたような気がしたけど
内容はすぐに忘れてしまった。夢占いしたかったかも

伸びをしつつ寝返りをうつと隣に翔太はいなかった。
スマホを確認すると5時すぎに
(仕事だから一旦帰る。ありがとう)と連絡が入っていた。

確かに会うのは休みの日だったしいつも手ぶらだから
気付かなかった。本当に突然思い立って来たんだな

大丈夫かな

こんなとき大丈夫じゃない人に大丈夫？と
聞くのはNGとテレビで見た記憶はあったから
早朝の働かない頭で考えた結果、
(またいつでもおいでね)ってまたふざけて
友達の親みたいな返信しかできない自分が情けなかった

ま、既読無視されてもしょうがない私だったらする。
とりあえず一服しようと煙草を探していると

(下着、押入れからはみ出てたぞ)

うるさ……余計なこと言う元気あるじゃん。押入れて。
昨日よりは元気そうで良かったけども

よし、私も仕事だ！と気合を入れカーテンを全開にすると
まだ完全に日の上りきっていない朝焼けが綺麗だった。

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