5 side SHOTARO ページ8
「久しぶりだね、ショウタロウ」
そこには、昔より背と髪が伸びて大人っぽくなった姉ちゃんが、昔と変わらず優しい表情で笑っていた。
SH「姉ちゃ...」
言い終わらないうちに、思いっきり抱きしめられた。
僕への愛情表現が強すぎるところも、相変わらずみたいだ。
LC「え！？何々！？二人って恋人なの！？」
「うん(真顔)」
SH「違います、姉です。あ、韓国ではヌナですね」
「タロのヌナ呼び...ノムチョア」
LC「オーマイガー、それはびっくりだ」
SH「すみません、なんか言うタイミングがなくて...それに、人気アイドルの弟だからデビューできたんだって思われるのも嫌だったんです」
LC「そんなこと思うわけないだろ〜！ショタロのダンスはみんなが認めてるよ！！」
SH「ルーカスヒョン...ありがとうございます！」
LC「ところで、さっきからレインの様子がおかしいけど大丈夫？」
姉ちゃんは僕に抱きついたまま、「ヌナ...ヌナ...ふふふふふふ」とニヤついていた。
SH「はぁ...僕のことになるといっつもこうなんです」
LC「ステージでの表情管理は完璧なのにね〜」
そんな会話をしていると、スタッフの方が楽屋に入ってきた。
スタッフ「NCTの皆さん、そろそろスタンバイお願いします」
いよいよ本番だ。
姉ちゃんやヒョンと話して紛らわせていたはずの緊張が、ブワッと戻ってきた。
まるで全身が心臓のようにバクバクしている。
LC「あ、もう行かなきゃ。ほら、レイン離れて〜」
半ば無理やり僕から引き離された姉ちゃんは、ルーカスヒョンを睨みつけていた(←やめなさい)
だが、僕と目が合うと、全てを察したように微笑んだ。
「タロ。自分の価値を証明できるのはね、自分だけだよ」
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作者名：ぷらする | 作成日時：2023年12月8日 10時
