から紅の雨に恋をした (ページ7)

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私たちのカムバは来週だったが、弟の初舞台とあっては居ても立っても居られず、ついついNCTの楽屋に来てしまった。

メンバー達とマネオッパには「敵情視察です」と言ってきたから大丈夫なはず(呆れた顔で笑われた気もするが気のせいだろう)

NCTの楽屋のドアを開けると、顔見知りのスタッフやNCTメンバーの何人かがパッとこちらを見た。

軽く会釈をしてショウタロウの姿を探すが、なかなか見つからずキョロキョロしていると、後ろから急に声をかけられた。

LC「あれ、レインだー！！どうしたの？俺に会いにきたの？？」

「げ、ルーカス。」

LC「なんでちょっと嫌そうな顔するの！」

「いやその顔面でその勢いで話しかけられるとびっくりするのよ」

LC「あぁそっか！俺ってめっちゃイケメンだもんね！」

「うんまぁそれは否定しないんだけどさ」

高校のクラスメイトだったマークを通じて、NCTの99lineとはそこそこ親交がある。

特にルーカスは、見た目こそイケイケお兄さんだが、話してみると人懐っこくて可愛らしい性格のため、すぐに仲良くなれた。

ミンギュオッパとは違う犬種の大型犬って感じ。

LC「で、俺じゃないなら誰に会いに来たの？」

ルーカスに会いにくるのが当たり前みたいな言い方が気になるけど、今はつっ込まないでおこう。

「ショウタロウ。いる？」

LC「わぁ、もうレインまでショタロのこと知ってるの！？」

「まぁね」

いやー、すごいなー、なんて言いながらルーカスが楽屋の中に入っていく。

しばらくすると、ルーカスが戻ってきた。

そして、ルーカスの背が高すぎて完全に隠れてしまっていた後ろの人物が、ひょこっと顔をのぞかせた。

小動物のような顔に、顔に似合わないスタイルの良さ。

あぁ、間違いなく私の自慢の弟だ。

「久しぶりだね、ショウタロウ」