から紅の雨に恋をした (ページ5)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:18,787 hit

2 ページ5

SG「えぇぇぇ！？」

さすがメインボーカル、驚いた時の声量も桁違いだ。

おかげで他のメンバーまで、何事かとこちらに集まってきてしまった。

JH「スングァナうるさい」

JS「なんか問題でもあったの？」

「いや、問題ではないんですけど...」

SG「Aの弟がNCTでデビューしてるって！」

JH・JS「...はぁ！？」

MG「え、なんも連絡とかなかったの？」

「なかった...と思います」

そう、本当になんの連絡もなかったのだ。

正直、弟がデビューしたこと自体より、そっちの方がショックが大きい。

DN「A、大丈夫？」

ディノが心配そうな顔で声をかけてくれる。

「うん、まぁ気にはなるけど、とりあえず元気そうではあるしね。あとで連絡してみるよ」

本当はすぐにでも連絡したかったが、私たちのカムバも迫ってきている。

どちらにせよ、私たちがカムバしたら音楽番組で顔を合わせることになるだろう。

愛する弟に中途半端なパフォーマンスは見せられない。

それに、楽しみに待ってくれているカラットのためにも、今は練習が最優先だ。

「ディノヤ、今回のカムバも頑張ろうね」

DN「うん、弟くんにカッコいい姿を見せなきゃね」

差し出された右手を掴むと、ディノが座っていた私を引っ張り上げてくれる。

多くを語らずとも理解してくれる相棒の存在は、本当にありがたい。

DN「うわ、Aちょっと太った？」

「ヤー！！！ディノが最近運動サボってるから筋肉落ちただけでしょ！！！」