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HS「オッケー、ちょっと一旦休憩しよう」
ホシオッパの声かけで、メンバー達はそれぞれ水やタオルを取りに散っていった。
深夜まで続くダンス練習。
メンバーから「体力お化け」と言われる私でも、さすがに息が切れる。
少しでも体力を回復しようと、壁にもたれかかるようにして座り込んだ。
すると、隣にスングァニオッパが死んだように倒れ込んでくる。
SG「あー、疲れた！5回連続で通しはしんどすぎない？」
「うん、あのヘムチオッパ鬼すぎます笑」
SG「あ、そういえばA、NCTのカムバ曲もう聞いた？」
「あー、昨日出たやつですよね。昨日は作業してたら寝落ちしちゃって、まだ聴けてなくて」
SG「また夜中まで作業してたの...寝不足はお肌に悪いって僕があれほど...！」
「あ、いや、そんなに遅くまでやってないですよ！それで、そのNCTのカムバ曲がどうしたんですか？」
SG「ん？あぁ、そうそう！その曲が超かっこよくて！Aが好きそうな感じだったから、まだ見てないなら一緒に見よ！」
ふー、危ない危ない。
スングァニオッパの肌管理(お節介)モードに火がつくところだった...
なんとか話題を戻すことに成功した私は、オッパのスマホ画面を覗き込んだ。
〜♪
口笛の音と共に始まる、異国感漂うイントロ。
一瞬でわかった。
これはめちゃくちゃ売れる曲だ。
こういった妖艶でワルなコンセプトをやらせたら、第３世代のアイドルで彼らの右に出るものはいないだろう。
まさしく、女を狂わせる「ナップンナムジャ」だ。
職業病で思わず曲についての考察をしていると、MVの場面が切り替わった。
「...え？」
そこに映し出されていたのは、私がよく知っている人物だった。
SG「ん？どうしたの？」
私の声に反応したオッパが、画面を巻き戻す。
SG「あぁ、この子めっちゃダンス上手いもんね。なんかこの間NCTに電撃加入したんだって。確か名前は__」
「「ショウタロウ」」
SG「なんだ。知ってたの」
「いや、オッパ.......これ、私の弟です」
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作者名：ぷらする | 作成日時：2023年12月8日 10時
