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そこから私達の班が2点、大先生達が3点取り同点で終わった。
「お疲れ！ばり白熱しとったやんけ！！見とるこっちも楽しかったで！」
ジャージの上に着ていたパーカーを脱ぎながらシッマ達の所へ行く。
校則が緩めで、制服の上や下にパーカーを着たりする事も許されている。
『うぇ〜い、疲れた〜』
ぽすりと床にパーカーを置いてその場に座る。
疲れた、と言うと三人共 お疲れ、と言ってくれた。
次はシッマの班vsゾムの班。
シャオロンは8班らしく、最後の方や､と嬉しそうにしていた。
「そんじゃあ行ってくるわ。 ほれゾム、行ってきますのちゅーせな」
行ってくる、と立ち上がるゾムとシッマに「いってら〜」だけ言おうと思ったのに、シッマが悪ノリで変な事を言った。
は？とシッマの方を見るゾム。
「何でキスせなあかんねん。……これでええやろ」
何でキスなんてしなきゃいけないんだ、とか言いつつ ぽんぽんと頭を撫でてくれた。
いっけめーん！！と茶化すシャオロンに、ゾムは「後で覚えとき」何て脅してからフードを深く被ってコートまで走って行った。
頭には、まだゾムの手の暖かさが残っている。
コートまで行く途中に、ゾムがシッマの足に自分の足を引っ掛けて遊んでいた。
それに躓いて転ぶシッマをいつものように笑うゾム。
あぁ、やっぱイケメンやな、って改めて思う。
「なんやA、惚れたん？」
にたりと悪戯な笑みを溢すシャオロンに、『元から惚れとるわ！』と返した。
マジ？と驚くシャオロンの腕を引っ張り、ステージの上に座る。
シャオロンも同じように座って、足をぱたぱたさせた。
へい！！とか こっちパス回して！！とかいう声と同じくらいの大きさで、ゾムとシッマの靴の キュッキュッ、という音が響く。
タイマンのように二人だけの世界に入り込んで、ディフェンスやドリブルを繰り返していた。
咄嗟にゾムからパスを回された女子は、焦ったようにしつつゴールにボールを投げた。
惜しくもゴールの角に当たり、跳ね返る。
それをすかさずゾムがキャッチし、ボールを入れた。
ナイスシュート、と言われる中、その女子はゾムに駆け寄ってハイタッチを要求した。
汗を拭った手をパーカーに擦り付け、ゾムが快くハイタッチをする。
あーあ、私も同じ班が良かったなぁ。
続く (更新停止中)
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作者名：彼方。 | 作成日時：2020年2月13日 22時
