恋愛対象？食害対象｡【zm】 (ページ5)

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　ピピー、という猿山先生の最初のボール決めを意味する笛の音でじゃんけんが行われる。

　じゃんけんでどっちが先に攻めるかを決める、というのは自称平和主義者、猿山先生が言い出した。

　私は班の子がじゃんけんをしているところを見ていた。

　どうやら勝ったらしく、勝ったよ！！とハイタッチの構えをする女の子に可愛らしいなぁと微笑みつつハイタッチをした。

　うちの班は男子が投稿拒否で、女子3人しか居ない。

　別に良いもん、私が頑張るから。

　来たくないなら来んな、と聞こえもしない男子に悪態をついた。

　同じ班の子にボールを任せられたのでドン、とボールをひとつきする。

　ちらりとゾム達の方を見ると、端の方で座りながら此方を見ている3人。

　任せろ、のピースをすると3人もピースを返してくれた。

　いやシッマのダブピまじ無理かっこいい。

　イケメンからの応援を頂き、同時に笛も鳴って遂に試合が始まる。

　若干前屈みになり低い姿勢を保ちながらドリブルを咬まして自分のチームのゴールまで走る。

　それに合わせるようにして班の子達も着いてきてくれた。

　やはりガードは固く、大先生が特に厄介だった。

　『葵ちゃん！パス！！』

　アイコンタクトを取り、他の子の名前を叫びながら華子ちゃんにボールを投げて渡す。

　すぐに理解した華子ちゃんはしっかりと受け止めた。

　女の子の名前は覚える大先生は、葵ちゃんの所に走ってこっちや！！と言ったが、華子ちゃんにパスをした瞬間は？と声を出した。

　そこで華子ちゃんの周りのガードは無くなり、ゴールにボールを。

　まぁ、一発で簡単に入らないのがバスケだよね。

　惜しい、とフォローしながら跳ね返ってきたボールをキャッチする。

　少しジャンプして、曲線を描くように優しく投げられたボールは、見事にゴールに入ってくれた。

　それを見た葵ちゃんと華子ちゃん、ゾムシマシャオの3人は嬉しそうに手を叩いてくれた。

　えへへ、プロ結果。