終わりの熾天使〜真っ赤な崩壊、瞳を濡らす天使は高みの見物〜

吸血鬼達の休憩(1) ページ18

優「あ？なんだこの時間」

君月「何でいきなり戦意喪失してるんだ…？」

困惑した様子の人間。

当然といえば当然だろう。

先ほどまで剣を容赦なく振るっていたクローリーはいつの間にか剣をおさめ、

崩れた噴水の上には、

世界の終わりでも見るかのように暗んだ瞳で、

くるくるとその白い指に、白銀の髪を巻き付けているAの姿があった。

クローリー「また？」

A『……』








フェリド「いやぁ、Aちゃん、そんな顔しちゃってー」

A『うっ！？』

ひどくぼーっとしていたAの口から思わず声が零れる。

いないはずの存在。突如視界に映り込んだ銀髪に、

そのまま噴水から落ちる。

クルル「…驚きすぎよA。」

猫を思わせる動きで着地するも、

またもや聞こえないはずの声に体を反転させる。

忙しなく動く白銀の髪。

真っ赤な瞳がぐるぐると渦を巻き出す。

A『…クローリー、死者蘇生が…。人間がまた禁忌を…』

フェリド「一応言うと死んでないからね」

驚いて硬直していたクローリーのもとに駆け寄ったAに、

的確なツッコミが飛ぶ。

人間なんて目から鱗じゃ済まないくらいだ。

目から魚か、目から龍ほどの勢いだろう。


レスト「相変わらず煩いな、お前達」

落ち着いたAは、疲れを滲ませる瞳で彼を一瞥し、

うー、と唸るように息を吐き出す。

レスト「作者から。休憩の時間だそうだ」

クローリー「ですよね、もう、わかってた」

クルル「またネタ切れか？駄作者が」

レスト「いや、今回はリクエストだ。」

フェリド「おお、それはありがたいねぇ」



与一「…えっと、つまり僕たちは何をすれば…？」

控えめに人間たちが状況を理解しようとほんの少しだけ足を進める。

こんなに上位始祖が集まっているこの状況は、人間の目にはどう映るのだろうか。



「……」

レスト「…無計画だ。流れで行くらしい」


ああきっと。ぐだぐだ進むんだろうな、と。

このときは人間、吸血鬼。種族の壁を超えて、皆そう思った。






吸血鬼達と人間の、休憩のお時間です。

このときだけは、皆仲良くしましょう。





†＊†＊†＊†＊†＊†

お久しぶりです。アルカーヌです。

リクエスト、ありがとうございます！！

ネタも語彙力も無いので、悲惨で意味不明なものになるかもしれませんが←

頑張りますので！(≧へ≦)


では、まだまだ休憩は続くようです。笑

吸血鬼達の休憩(2)→←第十一話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す