第六話 ページ47
クローリーside
僕のやることと言えば、煩い俺様君を黙らせることくらい。
それにしても。
クローリー「ちょっと妙な展開になってきちゃったな」
新宿で暴走しちゃった子。
ここで暴走されると困る。
あんなの、僕じゃ勝てない。しかも建物内なので、とても狭い。
あれをここで止められるのは、第四位始祖、A様くらいだろう。
チェス「こいつらワーワーうるさいなぁ」
ホーン「始末してよろしいでしょうか？」
クローリー「…いや。でもこれ、フェリド君案件かもしれないんだよなぁ」
さて、どうしようか。
色々と思考を巡らせていると、それを遮るように
ガシャンと窓を割って、更に人間が入ってきた。
…一人は幻術使いのようだ。
チェス「うわうわ、何これ！！？熱っ！！」
突如目の前に炎が現れる。
ホーン「……幻術でしょう？」
クローリー「でも吸血鬼の、それも貴族の脳を侵せるほどの幻術。かつての人間には
ありえないほどのすごい力だ。
さて、その技術はいったい、誰から得てる？」
熱い。熱い。
熱くない。熱くない。
いや、熱い。
もうなんなのかわからなくなる。
チェス「幻術とわかってても熱いですぅ」
クローリー「ふむ」
そういい、剣を振り上げようとしたそのとき。
違和感に気付いた。
熱くないのだ。
今度ははっきりと、熱くないと認識する。
そして、背後に新たな気配を感じた。
敵ではない。なぜなら、
五士「うおっ！？あ、熱い！！！」
美十「な、五士、これはどういう…！！」
人間どもがその幻術に侵されているから。
A『あはは、どう？自分の幻術が自分を襲う気分は』
少女の声がした。
可愛らしくて、それでいて威圧のある声。
クローリー「これは、A様、お久しぶりです」
チェスとホーンは頭を下げる。
A様は、薄く笑う。
クローリー「ところで、幻術などどこで覚えたのです？」
それに、笑みを崩さず答える。
A『今、ここで。』
先ほどの、五士と呼ばれる人間が使った幻術を、たった一回見ただけで、それを上回る
幻術を生み出せたそうだ。
クローリー「はは、相変わらずすごいなぁ」
独り言のように呟いた。
A『…おっと』
炎の向こうから、数枚呪符が飛んで来る。
A様はそれをひらりとかわした。
それで終わりだった。
幻術が解け、視界が開けた先に、人間どもはもういなかった。
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アルカーヌ - マナさん» 勿論どうぞ！すみませんめちゃ遅くなってしまって……前作の質問を確認する頻度はすごく低いので、最新作に質問頂けるともう少し早く回答出来ると思います！本当ごめんなさいm(_ _)m (2021年10月3日 10時) (
レス) id: ca02d30a4e (このIDを非表示/違反報告)
マナ - アルカーヌさん» 質問してもいいですか？ (2021年5月17日 14時) (レス) id: 6d5c9496f0 (このIDを非表示/違反報告)
アルカーヌ - アニメLOVEさん» 続編の方でちょっと出しましたよ！ (2016年8月19日 21時) (レス) id: 554d654233 (このIDを非表示/違反報告)
アニメLOVE - レストカー出して〜 (2016年6月26日 13時) (レス) id: 0932c7f4ec (このIDを非表示/違反報告)
Yukito(プロフ) - アルカーヌさん» 一応ですがURL続編の方に貼っときました！ (2016年6月20日 22時) (レス) id: e014f8d942 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルカーヌ | 作成日時：2015年7月6日 19時
