最強男装少女の物語 part20

921話　相談 ページ33

リ「途切れ途切れの音声しか入ってこねーが、施設の破壊に向かった山本達は２組に分断

　 されちまったぞ」


ツナの表情が強張る


ツナ「ぶ・・・・分断！？」


リ「そういえば、お前Aから式神を預かってたな」


ツナ「う・・・うん」


リ「オレの情報より、Aと繋がってるそいつを呼び出して聞いた方が正確じゃねぇ

　 か？」



ツナ「そっか！えーっと・・・・・・《ゴソゴソ》あった！」



ポケットから１枚の紙を取り出す



リ「呼び出し方は知ってるのか？」



ツナ「うん、リ・・・『リン』」




ボンっ




煙が出ただけで、驚いたのかビクッと肩を上げていた




リン「呼んだか？」



ツナ「は・・・はい」



リン「お前は・・・・・・確かリボーンだったか？」



確認するようにホログラムに問いかける



リ「そうだぞ。早速だが、こっちの状況を知りてーんだ。知っていることを教えてくれ」



リン「それは私が決めることではない。Aに聞いてみる」



リ「よろしく頼む」



リボーンも主従関係は心得ているようだ


リンは、『話が早くて助かるな』と少し感心しながら、Aをテレパシーで呼んだ







― 山本達 ―



貴「(A・・・・)山本、ちょっと止まってくれ」



山本「ん？どうしたんだ？」



貴「ちょっと呼ばれたんでな」



『呼ばれた』という意味が分かったようで、理由を問わず止まってくれた



貴「(どうした？)」



リン『(沢田綱吉とリボーンからの頼みだ)』



貴「(リボーン？説明してくれ)」



リン『(沢田綱吉のヘッドホンのホログラム機能で声と姿が映し出されているんだ)』



貴「(なるほどな。それで、頼みごとってのは？)」



リン『(そっちの状況を知りたいらしい。

　 私もAを通じて状況は理解しているが、一応確認だ)」



貴「(そうか・・・・・)」



３秒ほど考えて答える




貴「(最低限の情報だけでいい。できる限り余計なことは言わないようにしてくれ)」



リン『(了解。じゃあ、気を付けて)』



貴「(あぁ。そっちも頼む)」




それを最後にテレパシーは切れた

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