最強男装少女の物語 part20

916話　チャンス ページ27

〜山本＆A〜


獄寺達と離れてすぐ


山本「A、獄寺達は大丈夫だったか？」


貴「あぁ。あっちにもオレ(ハク)がいるから、もしもの時も大丈夫だ。

　 オレ達も先に進もうぜ」


それを聞いて、小さな安堵感を見せ笑顔でうなずいた



山本「そうだな」









〜ツナ達〜


入江のおかげで、ツナ達の部屋も散々な被害にあっていた


ゴロン ゴロン


ツナ「うわ〜〜〜〜〜っっ」


ドラム缶がバランスを崩し、中からツナの声が響いて聞こえる


ツナ「いつつつ・・・・・」


やっとかっとで中から這い出てくる



そして、スパナの方を見てみると、彼はキョロキョロと辺りを見渡していた



ツナ「どうしたんですか？」



スパナ「・・・・・・・大事な部品失くした」



少し遅れた返事をして、再び探し始める



ツナ「(・・みんな・・・・大丈夫だったかな・・・・)」



この大きな揺れは、少なからず獄寺達にも被害はあったはずだ


もしかしたら、大事になっているかもしれない



ツナ「(こんな事してる場合じゃ。・・・・)」



カシャッ



その思いを後押しするかのように、後ろから音が聞こえた



ツナ「あっ！(死ぬ気丸にグローブ！！)」



没収されていた死ぬ気丸とグローブは、運よくドラム缶から落ちていた


ツナは、少し慌てて気づかれていないかスパナの方を見るが、幸いなことにスパナは失くし

た部品に気がいっている



スパナ「おかしいな・・・・」



小さな呟きを漏らしながら探し物を続ける



ツナ「・・・・・・・・・・・《ゴク・・・》」



固唾をのみながら、自分を落ち着かせる


この絶好の機会を逃すわけにはいかない



ツナ「(今なら・・・・逃げられる！！)」



そう確信したツナは、目の前にある、逃げる術を手に取った

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